RECRUIT BLOG リクルートブログ
2021.09.27

私が会計士の仕事を好きな理由⑤

皆さん、こんにちは!
リクルート委員長 パートナーの篠田です。

Twitterで9月の「私が会計士の仕事を好きな理由」を担当しておりましたが、ブログで改めてお話しさせていただきます。
皆さんに「こんな人も太陽にいるんだ!」と思ってもらえたら、嬉しいです!

はじめに

「私が会計士の仕事を好きな理由」のブログでは、太陽監査法人に勤務する職員が、月ごとにバトンタッチしながら、公認会計士が従事する様々な仕事との出会いや、仕事に対する熱意・魅力についてなどのお話を通して、公認会計士の仕事が好きな理由をお話しします。

公認会計士は、業務上知り得た情報に対する守秘義務を負っており、受験生の皆さんが公認会計士から詳細な業務内容を聞くことが出来ないことや、主たる業務である会計監査には専門的な用語が存在することから、受験勉強中は公認会計士がどのような日常業務を行っているかについて中々イメージし辛いのではないかと思います。

このブログを通して、このような公認会計士の様々な魅力を皆さんへお伝えしたいと考えています!

↓↓↓これまでのブログはこちら↓↓↓

私が会計士の仕事を好きな理由②
私が会計士の仕事を好きな理由③
私が会計士の仕事を好きな理由④


私が会計士の仕事を好きな理由

年収に惹かれた会計士の仕事

実は私、会計士を目指すことを決めたのは17歳の時でした。
漠然と、将来を考えていた最中に、運よく公認会計士協会が主催する会計士の職業紹介イベントに参加する機会がありました。
そこで私は、会計士という職業に運命を感じました。

なんと、「平均年収が1,000万円を超える」というのです。
私はその瞬間、20代後半でベンツに乗り、ロレックスの時計を両手に着けて東京タワーが見える高層マンションの窓際でシャンパンのグラスを傾ける未来の自分が鮮明に浮かんだのです。
私のやる気スイッチが押された瞬間でした。

なお、「会計士は、様々な業務に関与できる職業であり、資格を取ると人生の選択肢が大幅に増える」というようなことも講師は言っていた気がします。
17歳の私にはいまいち刺さりませんでしたが・・・。

動機はさておき、こうして、会計士を志すことに決めたのでした。

前述のとおり、20代後半でベンツに乗り、ロレックスの時計を両手に・・・(以下略)という未来の自分が見えておりましたので、大学選びも会計士になりやすい大学を目指しました。都心の大学も、他大との交流が盛んな大学も目に入りません。
結果、無事に目標としていた中央大学に入学することが出来ました!

満を持して会計士の勉強を入学直後から始め、簿記3級、2級と立て続けに合格し、もう有頂天です。
20代後半でベンツに乗り、ロレックスの時計を両手に・・・(以下略)という理想の成功者はほぼ確定。加えてキャンパスライフも満喫しちゃって・・・!と思ったのも束の間、
簿記1級が難しすぎました。

ここから1年半の勉強期間を経て(この間は寝る間を惜しんで勉強しました・・・本当に)、会計士試験に合格することができました。

受験勉強期間に心がけていたことは、合格後の事(20代後半でベ(以下略))を常に意識していました。合格の先をイメージしていくと今の努力が自然と苦にならなくなりましたね。

また、大学卒業後直ぐに社会人大学院に入学し、会計士になった後に烏合の衆に飲み込まれないよう、他の知識の蓄積にも挑戦しました。

この大学院で、パブリックの世界に係る講義を受けたことが、この後の私の会計士人生を大きく変えた要因にもなりました。
是非皆さんも、目標のさらに次を意識して行動していただけると、自然と今の努力が自然体のものとして受け入れられるようになりますので、試してみて下さいね!

入所から今までと、意識してきたこと

まず就職活動ですが、予定を隙間なく事前に組んで、それを確実にこなすということが好きだったこともあり、本気で取り組んだことを今でも覚えています。
13の監査法人の説明会に参加、全て面接まで受けた結果、様々な先輩方からの話や法人の雰囲気を感じ、以下の理由により、旧優成監査法人(現、太陽監査法人)への就職を決めました。

  • 人生設計を自ら行うべく、取り組みたい業務や業種を自分で選びたい。
  • 多様な業務を経験できる機会は失いたくない。

入所後から今まで、上場会社の監査やIPO業務だけでなく、金融業務やアドバイザリー業務、そしてパブリック業務など、本当に様々な業務を行い、13年間があっという間に過ぎ去りました。

当然、上場会社の監査やIPO業務は様々な業種、業界の会社を見て回りましたし、
金融業務においては信用金庫の自己査定、国際業務に関してはリファードイン及びアウトワークにも携わりました。
アドバイザリー業務としては、DDや株価算定を行い、外部への報告書作成にも携わることができました。

そして、主軸を置いていたパブリック分野においては、法定監査が必要となる主な法人(学校法人、公益法人、医療法人、社会福祉法人、独立行政法人、国立大学法人)に対する監査業務を一通り経験し、
中央省庁及び県市町村に対する財務諸表作成支援や公営企業会計の適用支援など、2項業務にも携わりました。

当該パブリック業務を行う中で、新規監査クライアントの開拓を行うための営業や、2項業務獲得のためのコンペへの参加及び、会計基準改正に伴う研修の講師を若い年次の時から経験できたことも、業務の幅を広げるのに大いに役立ちました。
ここで他の会計士と差をつけるべく進学を行った社会人大学院で学んだパブリック業務の知識が活用できた時は本当にうれしかったです。

現在では、公認会計士協会内の独立行政法人専門委員会に所属し、会計基準やQAの策定に直接携わるという機会も得ています。

このように様々な経験を経てきましたが、最後に、私がどの業務を行う時にも心がけてきたことをお伝えしたいと思います。
それは“必ず入念な予習をする事”です。

例えば、監査現場では監査調書として成果物を作成しますが、入所した直後はそれらをどのように作成して良いか、という自分なりの型がありません。
調書の作成にあたっては、過去調書というお手本があり、それを参考にすることがあります。
私がスタッフの頃は、よく監査調書が保管されている部屋にこもり、
一つの科目調書を作成する上でも、様々なクライアントのものを事前に予習し、自分の中での型=ベストプラクティスを毎日探す日々を過ごしました。

パートナーとなった今でもこの貯金があるため、日々心に余裕を持ちながら業務を行う事ができています。
この予習という基本動作は、仕事以外にも大いに役立ちますので、是非皆さんも、勉強量や業務量が増えて厳しい状況になる前に、心の余裕を作る(=予習)を行うことを意識してみて下さい。

今の私と皆さんへのメッセージ

ここまで様々な業務を行ってきましたが、現在の業務割合を確認したところ、以下の円グラフとなっていました。

現在はパートナーという立場になりましたが、今までの経験を生かして、多方面の業務に継続的に関与しています。
特に最近割合が増えている間接業務では、今まさに絶賛稼働中のリクルート活動であったり、太陽監査法人としての働き方改革を進めたり、OJT形式の研修コンテンツを企画したり、パブリック業務に関して、分野を問わず横串で監査ツールの開発を行ったり等、パートナーになった今でもチャレンジの毎日です。

入所してから今までを改めて振り返りますと、本当に飽きが来ず毎日楽しく全力で仕事に向き合えたなとつくづく思います。

さて、最後に皆さんにメッセージをお伝えしたいと思います。

私が日頃から自分に問いかけている事なのですが、「今の資格(公認会計士)、役職(パートナー)、所属先(太陽有限責任監査法人)が全て無くなった時に、自分に何が残るのか、相手(会社)にどのようなメリット(サービス)を提供できるのか」を常にイメージしながら業務に取り組んでいます。

そうすると、どの年次になっても自分はまだまだ成長途上だという事に気付かされるんですよね。
結果として、新しい業務や経験を常に欲するようになり、貪欲さやのどの渇きが失われることも無く今まで走り切れてきたんだということに、このブログを執筆していて改めて感じました。

初心(何者でもない自分)を忘れずにいることが日々の原動力であったわけですね。

今このブログを読んでいただいている皆さんは、将来の自分の会計士像に期待を膨らませながら、様々なことに挑戦したいと思っている方が多いと思います。
今後皆さんが会計士人生を歩んでいく中で、目標を見失ったり、業務にマンネリを感じてしまったりした際には、この初心(何者でもない自分)を是非思い出してみて下さい。きっと、再度走り始めることができるはずです。

それでは、今後のリクルートイベント等でお会いできることを楽しみにしています!
最後までありがとうございました。