Ikki Hasegawa / Saori Kanbara / Tesuya Ishihara / Koudai Masuda / Hidemasa Kiyosawa Ikki Hasegawa / Saori Kanbara / Tesuya Ishihara / Koudai Masuda / Hidemasa Kiyosawa
CROSS TALK 03

地方で働く魅力

“地域経済”を支えながら
“成長”を実感する

北陸事務所

石原 鉄也

2007年入所
シニアパートナー
北陸事務所長

中国・四国事務所

増田 晃大

2019年入所
スタッフ

大阪事務所

神原 さおり

2021年入所
スタッフ

東北事務所

長谷川 一輝

2021年入所
スタッフ

名古屋事務所

清澤 英正

2021年入所
スタッフ

各地区事務所では、地域経済の発展に寄与するため、職員が日々業務に邁進しています。
その経済圏が抱える特有の事情や課題が、首都圏とはある種異なるモチベーションをもたらす一方で、
成長を実感しながら働ける太陽監査法人らしさは全国共通といえます。
勤務地として地方を選んだ北陸事務所長及び職員4人に、その魅力について語り合ってもらいました。

雇用や生活までも支えている手応え

地区事務所で働く魅力について教えてください。

石原
皆さんは地域で現在どのようなクライアントや案件に携わっていますか?
長谷川
私が東北エリアで携わっているのは、信用金庫、大学法人、上場会社と幅広いです。どの案件も規模的には大きくありませんが、それだけに1年目の自分でも携わっている業界や業務の範囲は広いですね。
清澤
私は上場会社のなかでも、食品卸売業、ソフトウェア業、管工業のクライアントに関与しています。また、IPOにも数社関与しています。
石原
地域経済を支える業界や産業への関与が多そうですね。
神原
私が強く印象に残っているのは、中小企業が集まる東大阪市の倉庫会社です。現場を訪問し、売上高の伸びを表すグラフが手書きで書かれた壁を目にした時は、地域の発展が垣間見れて嬉しくなったことを今でも覚えています。
増田
地域の生活を支えているという点でいえば、広島市に本社を置くコンビニエンスストアチェーンに携わっています。また、私の出身地である徳島県のクライアントも多いです。
石原
中国・四国事務所は、対象エリアの広さが特徴ですよね。
増田
どの社長様も、口を揃えて「地元の雇用を守りたい」とおっしゃいます。そのために上場を目指す会社も少なくないので、私も地域経済の発展に寄与したいと強く思います。
石原
私は長年IPOを専門にしてきましたが、地域から上場会社が1社増えると経済が確実に活性化しますし、雇用も生まれますよね。最初に関与した頃に比べて、従業員数や売上高が大幅に伸びる。そんな醍醐味を皆さんにもぜひ味わってもらいたいです。
神原
地域って愛着も湧きますよね。私は地元の大学を卒業後、東京で就職しました。地元に残っていたら恐らく気づかなかった街の変化に、戻ってみると気づくものです。今は地域を支えたいという気持ちが強いですね。
石原
私が地域経済を支えていると感じたのは、東京から北陸事務所に赴任した時でした。減損回避が困難でも、街が賑わいを失わないために商業施設を建設する。そうした東京では考えられない論理が存在することも、地区事務所で働く魅力だと思います。

地域でキャリアを始める数々の魅力

太陽に入所を決めた経緯について教えてください。

増田
私の場合は太陽の規模感ですね。経営課題を抱える様々な会社に携わりたいと思い、その方が成長も速いと考えました。実際、職階はスタッフでありながら監査全体に携わることができています。大手監査法人に勤務する同世代の仲間に聞くと、単純な調書の作成に励んでいるケースがほとんどです。2年目を迎えた今年から主査を務めていますが、常にマネジャーがサポートをしてくださるので不安はありません。
石原
自ら学べる環境も、周囲から教わる環境も整っているわけですね。
神原
私は大学まで関西で過ごし、東京にある大手監査法人に就職し、その後転職しました。再度監査法人へ戻りたいと思った際に太陽を選択する決め手になったのは、職員の方々の多様性でした。年齢も前職も様々で、色々なチャレンジをされてきた方が大勢いるので学ぶべき点が多いです。出会いは人生の資産になると考えています。
石原
刺激となる同僚が周囲に多いことは、若い年次の時ほど成長につながると思います。
長谷川
私が太陽を選んだ理由は、東北エリアにある比較的規模が大きな監査法人の中では、職員の人数が少ない点に惹かれたからです。携われる会社が多いほど成長のチャンスも増えると思いました。現在の職員数は14人ですが、扱う案件は増えています。組織の成長と自分の成長がリンクしていることがモチベーションになっています。
石原
東北事務所は若い世代が増えて一層活気が生まれたと聞いています。
清澤
私はIPOに関わりたいという想いが強かったので、実績がある太陽を選びました。1年目からIPO業務に携わっていますが、上場監査を経験していたとしても、もちろんそれだけでは十分ではない点があります。ただ、太陽は2つの業務を兼務することができるので、自分の業務レベルを客観的に見直すことができています。
石原
地方にもIPO案件があると思いますが、他の皆さんは携わっていますか?
増田
私は現在2社に携わっています。
長谷川
私も増田さんと同じく2社ですね。
石原
太陽は地区事務所でもIPOに積極的です。会計士としての実力を試され、指導力を発揮していく中で成長の機会が非常に多いことは、私自身も体験済です。
神原
成長する機会の多さという点では、私が主に携わっている国際業務も同じだと思います。大阪事務所ではグローバル企業のグループ監査にも力を入れているので、国際業務に関する勉強会も随時開催されています。また、フィリピンのメンバーファームから赴任されている駐在員の方が、私たちのために英会話クラスを開いてくださっていることもトピックの一つです。
石原
素晴らしい環境ですね。私は現在、北陸事務所と東京事務所を行き来していますが、地方には東京以上に色々なチャレンジができる土壌があると感じます。それだけ会計士としての引き出しが増え、高い専門性や業務クオリティは東京と変わりません。一方で、東京事務所に転籍するという選択肢や、部門レスな働き方で得た幅広い知見をもとに独立する道もある。そうした意味でも、地方でキャリアをスタートさせることは魅力的なことだと思います。

地区だからこそ得られる働き心地

地区事務所の環境や風土について教えてください。

石原
太陽の地区事務所の中では大阪は最も大所帯ですよね。働き心地はどうですか?
神原
現在はリモートワークが中心とはいえ、人と人のつながりが元々強いので安心感があります。また、大阪事務所独自の取り組みも行われています。その一つが「コミュニケーショングループ」という制度です。パートナーからスタッフまで職階が異なる6名程度のグループを毎回つくり、月に一回オンラインで意見を交換しています。
石原
それは全国に展開したい試みですね。
神原
私からも質問したいことが。大阪事務所では全体での“朝会”が月に一度開かれていますが、皆さんの事務所も同じですか?様々な情報を交換でき、自己紹介ができるコーナーも設けられていて、非常に良い機会だと思っています。
石原
北陸事務所でも月に一度、全員で顔を合わせる機会として開催していますよ。
長谷川
東北事務所も同じで、東京事務所の朝会にも任意で参加できます。
石原
皆さんは東京で働く同期と実力差がないか気になったりしますか?
増田
私はあまり気になりません。マネジャーに直接指導を受けながら成長できる環境があることは、地区事務所ならではだと感じているからです。ただ、東京事務所に比べてクライアントや事例の数は少ないので、必要な情報はマネジャーを介して共有していただいています。
神原
全国のスタッフがオンラインで一緒に受ける研修もありますよね。互いに切磋琢磨できて満足度が高いです。決して小規模ではない太陽が、全国的に手厚い指導を行っているのは素晴らしいことだと思います。
石原
ヨコのつながりがあるので、聞こうと思えば聞けますよね。その意味でも東京と地区に実力差は生まれないでしょうね。
長谷川
私は東京事務所の方と連携している案件があります。東京の新人と全く遜色がないと評価していただいたので不安はありません。
石原
それは自信になりますよね。主査が担当案件で東京と地区を往来したり、地区のスーパーバイザーが東京の上場会社の主査を兼務していたり、太陽は拠点間の人財交流も盛んです。
清澤
私も全く不安はありません。むしろ地区事務所に勤務して本当に良かったと思っています。リモートワークが増えたとはいえ、地区事務所では現場往査が比較的多いと思います。相談したいことがあればOJTの際に質問できますし、丁寧に直接指導していただけるので、成長を実感することができています。
石原
私は以前東京事務所のパートナーを務め、現在は北陸事務所でパートナーと所長を6年兼務していますが、東京と地区に実力の差はないと自信を持って断言できます。安心してください。

太陽の魅力が濃縮されている地区事務所

最後に、今後の目標について教えてください。

長谷川
現在は多くの案件にIT監査が導入されているので、そのシステムも含めて勉強し、東北事務所の第一人者になれたらと考えています。
石原
東京に置かれたIT監査室の指導を受けられますし、その地区で存在感を発揮できる会計士を目指すことは大賛成です。
清澤
今は目の前の業務に全力で取り組み、知識や経験を増やしていく時期だと捉えています。それを目標に掲げられるのは、同じ科目を扱うにしても携わるクライアントが異なるので、どの案件でも成長を実感できているからだと思います。
石原
一社一社をより深く理解していく上でも、名古屋は十分に手応えのある地区でしょうね。
増田
私は3年目を迎えるにあたって、様々な業務を同時並行で進められることを目標に掲げています。業務間で知識や経験を応用できる相乗効果があると思うからで、全ての業務で高いクオリティを満たせるゼネラリストになりたいと考えています。
石原
中国・四国事務所で満たすことができたら、ステージを東京に移すという選択肢もあると思います。拠点間に壁がないという太陽の良さを積極的に活用するべきです。
神原
私は現在キャリアパスを模索しているところで、パートナーにも面談の機会をいただいています。監査法人内で様々な業務に挑戦させてもらえるのはもちろん、アドバイザリー等の関連会社の業務に携わる機会もあります。また、非常勤として活躍している方や退職後に戻ってくる方もいらっしゃったりと、働き方を柔軟に変えながら長く付き合っていける太陽に転職して良かったと思っています。
石原
どんな会計士やキャリアを目指したいのかは、非常に大事なことだと私は思います。受験生の方にもいえることで、理想を目指せるのはどんな監査法人なのか、就職活動では周囲に流されることなく選択してほしいですね。目標が定まらなければ、様々な業務を経験しながら見つければいいと思いますし、そうした働き方が太陽で可能なことは全国共通です。今回の座談会を通して感じたのは、地区事務所には太陽の魅力が濃縮されているということです。