皆さん、こんにちは!
入社13年目、SMG(シニアマネージャー)の今井裕之です。
Twitterで8月の「私が会計士の仕事を好きな理由」を担当しておりましたが、ブログで改めてお話しさせていただきます。
皆さんに「こんな人も太陽にいるんだ!」と思ってもらえたら、嬉しいです!
はじめに
「私が会計士の仕事を好きな理由」のブログでは、太陽監査法人に勤務する職員が、月ごとにバトンタッチしながら、公認会計士が従事する様々な仕事との出会いや、仕事に対する熱意・魅力についてなどのお話を通して、公認会計士の仕事が好きな理由をお話しします。
公認会計士は、業務上知り得た情報に対する守秘義務を負っており、受験生の皆さんが公認会計士から詳細な業務内容を聞くことが出来ないことや、主たる業務である会計監査には専門的な用語が存在することから、受験勉強中は公認会計士がどのような日常業務を行っているかについて中々イメージし辛いのではないかと思います。
このブログを通して、このような公認会計士の様々な魅力を皆さんへお伝えしたいと考えています!
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私が会計士の仕事を好きな理由②
私が会計士の仕事を好きな理由③
私が会計士の仕事を好きな理由
会計士を目指したきっかけ
私、出身は千葉の田舎なのですが、
運よく合格した大学が遠くて、片道2時間くらいかけて通うことになってしまいました。
そんな生活は、当時の私には続けることができず、大学1年生の時は遊んでばっかりの1年間でした。
そんな時「このままじゃいかんな!」と悟り、
当時の私は高校時代の恩師のススメもあって、公認会計士という資格を知りました。
最初に惹かれたフレーズは、正直「給料が高い」でした。
「人生のうち2年間、全力で勉強して結果出せれば高い給料もらえるじゃん!」と飛びついたワケです。
飛びついてはみたものの、時は学生時代、世の中にはたくさんの楽しい誘惑がありふれていました。当然のことながら勉強にも身が入りません。
答練では、成績上位者の名前と点数が掲示されるのですが、私の点数は彼らの半分なんてこともありました。同じ答練を受けているのに、この差はなんだ?当時の私は、専門学校のチューターに相談しました。
結果は「全体像の把握が甘い!」という衝撃的な一言でした。
これ、実際に会計士として働き始めてからも非常に必要なスキルだと感じますが、勉強でも重要だったのですね。
少年IMAIはそのスキルを持ち合わせておらず、今思えば場当たり的な対応になっていました。
残念!もっと早く気付きたかった…
すぐには全体像の把握にたどり着けず、1回目の受験では短答は合格したものの、論文は企業法のみの科目合格という結果でした。
自分の周りは一発で会計試験を仕留めていったのに、取り残された少年IMAIは焦る気持ちを抑えながら、全体像の把握に取り組みました。
結果的には、ここで不合格だったからこそ、全体感を意識した勉強ができたと思います。
そして迎えた2回目の論文式試験では、自分でもビックリの上位合格を果たすことができました。
全体感を理解できていたからこそ、この合格を呼び寄せられたものと信じています。
出会うものすべてが新鮮だった新人が総務省に出向して成長するまで
この章では、太陽に入所してから役所に出向するまでの濃密なスタッフ時代を振り返っていきます。
太陽ならではのキャリアアップのイメージについて、お伝えできると思います。
2008年、当時の太陽はまだ規模も小さく、受験勉強中は「太陽」の名前を知りませんでした。
そんな中、法人説明会で太陽の説明に衝撃を受け、「この法人に入ったら、おれハンパなくなれるんじゃないか??」と思い、即入所を決めました。
太陽以外の法人と悩むことは一切ありませんでした。
無事入所式を終えて「よっしゃ、ハンパない会計士になるぞ!」と意気込んで現場に出たものの、
そこに広がっていたのは、自分が勉強してきた監査論の世界ではなく、監査“実務”の世界でした。
監査論について勉強してきた内容がどのように“仕事=実務”に結びついているのか、最初はなぁにも分かりませんでした。
それでも、これは太陽の特徴だと思いますが、
若いうちから色々な仕事を任せてもらえます。
当時は恥ずかしがり屋だった新人IMAIですが、その1つ1つに対応するためにはガムシャラにくらいつくしかない、と覚悟を決めます。
わからないものはわからない!先輩にも会社の方にも聞くしかない!
ガムシャラに仕事と向き合うと、1年間なんてあっという間でした。
この期間に、私は毎日継続していたことがあります。
それは、仕事の日誌づくりです。
その日実施したこと、質問したこと、その回答、それらを読み返して…、を繰り返すことで、だんだんと監査実務が身についていったように思えます。
入所してから2年目が経ち、後輩が入所してくる時期になると、自分が教える側の立場になります。
教えるためには、「なぜこの手続を実施するのか?」を理解しておく必要があります。
新人時代はガムシャラすぎて手続の意義もよく分かっていませんでしたが、この時は後輩と一緒になって必死に考えました。
3年目に入ると、太陽では主査(インチャージ)の補助業務を行うようになります。
この頃になるとクライアントの全体像も分かってきて、会社の方への質問もスムーズに行えるようになり、かつ、経理部長からも直接相談をしてもらえるなど、どんどん仕事が楽しくなってきました。
そんなある日のこと、
「総務省で経験を積んでみないか?」と依頼が舞い降りました。
まさに青天の霹靂でした。しかし、これは大きなチャンスです。
人は未知の分野に足を踏み込むことで、自分で気づいていない能力が発揮されるものです。
このときのミッションは、総務省で独立行政法人の制度改革の一端を担うことでした。
というワケで、入所4年目で総務省へ出向し、監事監査基準の開発や、監事向けの監事監査基準の説明などをしました。
ここでは、目上の方に対するコミュニケーション、特に相手に納得いただくための伝え方が強く身についたと思います。
ちなみに、このとき制定された監事監査基準は、本になって出版されているようです。
このように、太陽では思いがけない成長のチャンスが与えられたりします。
当時は出向先も限られていましたが、現在では役所をはじめ、様々な機関への出向ルートがあり、各地で職員が様々な経験を積んでいます。
皆さんにも出向の機会に恵まれ、キャリアアップを諮るチャンスが訪れることを願っています。
復職後、会計士としてのサービスラインを拡張中
総務省への出向期間は2年強にわたりました。
監事監査基準の策定の他、大臣と面談する機会もあり、とても刺激的で充実した日々でした。
この章では、太陽に復職し、今に至るまでを振り返っていきたいと思います。
私は2015年の11月に太陽に復職したのですが、そこから今までの6年間は、会計士としての自分のサービスラインを見つけるべく、壁にぶち当たりながらも、スタッフ時代にも増してガムシャラに駆け抜けてきました。
その結果、
手に入れたのはゼロをイチにする、つまりは付加価値を生み出せる会計士キャリアです。
復職して最初の壁は、新規で受嘱した上場企業の主査業務でした。
今なお成長を続ける太陽では、ここ数年、年間で多くの新規受嘱があり、クライアント数が伸び続けています。
新規クライアントの場合、担当主査はパートナーと相談しながら、どのように監査を進めるのか、監査戦略をゼロからビルドアップしていく必要があります。
この過程では、チーム内で必要と考えた監査手続実施のための資料をクライアント担当者に作ってもらったり、チームメンバーに手続の内容を説明したり、往査先周辺のおいしいレストランを捜索したり・・・、まさにゼロの状態をイチにしていく監査の醍醐味を味わうことができました。
上場企業の監査と同時に取り組んだのが、IPO業務 です。
ちょうど私が復職したタイミングで、太陽が監査を引き受けたIPO準備会社がありました。
今でこそ、太陽では殆ど全員が上場企業の監査とIPO業務を同時に経験できますが、当時はまだIPO業務が途上だったので、このタイミングで担当できたのはラッキーでした。
IPO業務と監査は全くの別物と感じられるかもしれませんが、根っこは同じです。
IPO準備会社には、指導的機能をより発揮することが求められます。経営陣に対して、時には厳しいことも伝え、本当に大変な時には、お互いに夜中まで連絡を取り合ってという苦労もあり、最後に上場した瞬間は何とも言えない達成感を味わえました。(泣けます!)
ここまでは “監査×IPO” について話してきましたが、太陽のメンバーであれば、簡単にたどり着けるでしょう。
ですが私は、これだけだと「独自のサービスラインが確立されたとは言えない」と考え、ここにパブリックを加えることにしました。「他に何か武器になるものは?」という視点です。
その答えは、医療法人の監査 でした。
(出向の時と同様、ここでも成長の女神が舞い降りてきました笑)
会計士協会の専門委員に名を連ねることになったんですね。ゼロをイチにするチャンス到来です!
医療法人に監査が導入されたのは、つい3年前の出来事なので、実務上のQ&Aや監査報告書の改訂の検討に取り組んでいます。
「なんかこの人、いろいろやってるなぁ」と思ったアナタ!
これこそが太陽の魅力であるとともに、私が会計士としての仕事が好きな理由です。
監査ができる会計士、これは世の中たくさんいるでしょう。“監査×IPO” が分かる会計士、これは太陽のメンバーならなれるでしょう。
では、“監査×IPO×パブリック” が分かる会計士は?
これは希少な人材だと思うんですよね。でも飽き足らない私は、ここにプラスαを求めて修行を継続しています。
会計士の活躍できるフィールドって、ものすごく広いんです。そのフィールドのどこに得意領域を持つか、それが皆さんの会計士としての付加価値につながってくると思いませんか?
For the future
ここまでは私の「これまで」を振り返ってきましたが、最後に「これから」のキャリアビジョンについて触れていきたいと思います。
ここまでお話ししてきたように、
これまで “監査×IPO×パブリック” と、自分のサービスラインを「広げて」きたワケですが、
私も13年目となった今、このサービスラインを「太く」することに転換しないと、と思っています。
3本をすべて太くするのは相当大変なので、どれかを選びたいと思います。
スポットライトを浴びせたいのは、IPO です。
太陽では『3つの価値観』を定義していますが、その中に「公共財の提供者であること」を掲げています。日本の証券市場に新しい血を入れていくIPOは、まさにこの価値観を体現している業務といえます。
現在、私はIPO案件の新規窓口業務も担当しています。
一番初めにIPO準備会社の経営者の方と面談させていただく機会があるのですが、会社の事業で社会に貢献していきたい、そのために上場したい!とアツく語っていただくと、私もサポートしたいと心が動かされます。
IPOを成し遂げるためには、IPO準備会社自身が事業を成長させて管理体制を整備することが絶対的に必要なのですが、
では、IPO準備会社だけが頑張ればいいのか?というと、そうではありません。
代表的なサポーターとして、証券会社、そして私たち監査法人がいます。
私は、監査法人サイドの目線をもってIPO準備会社と接してきましたが、最近ではIPO市場を活性化させて、その先の公共財の提供者であることを体現するためには、もう一つのサポーターである証券会社サイドの目線を養う必要がある!ぜひ養いたい!との気持ちが芽生えてきています。
また、自分自身のキャリア成長のみならず、
この太陽監査法人を成長させるための一翼も担っていきたいですね。
私が入所したころの太陽は、全国でも300人そこそこの規模でした。それが今や、仲間が1,000人を突破したり、IPO実績では国内第3位となったりなど、成長を続けています。
そんな太陽監査法人に「太陽と言えば○○」と言える「○○」を、たくさん作っていきたいですね。
受験生の皆さん、太陽はまだまだ成長の過程にある監査法人です。一緒に成長の過程を歩んでいきませんか?