

FEATURE 02
IPO業務への関与
監査という枠組みを超えたIPO特有の業務が、
国民経済に寄与する会計士を育てる。
尾形 隆紀
2008年入所 / 東京事務所 IPO統括支援室 パートナー


上場審査という監査とは別の切り口から会社を見て改めて感じた会計士の重要な役割。
太陽では、若い年次からIPOを目指す企業への関与が多く、私自身も多数のショートレビューを担当し、主査として担当したクライアントが上場まで辿り着いた経験もすることができました。
より上位の年次になると、IPO準備会社の監査契約受嘱の窓口担当となる機会も増えるようになりました。「監査」の側面からのIPO業務への関り方を深める中で、JPX(日本取引所自主規制法人)の上場審査部に出向する機会を得ました。取引所では、IPO準備会社の上場申請の審査を行いましたが、その際には、決算数値の前提となるガバナンスや経営陣の資質を問い、上場会社としてあるべき姿を常に念頭に置いて審査が行われます。
この上場審査の経験は、これまで「監査」という側面で見ていた会社を、別の切り口から見ることができるとても新鮮で貴重な機会でした。監査法人の役割は、直接的には決算数値への保証がその第一義的な役割ですが、それに留まらず上場審査の際に求められる観点を持ってクライアントに接することは、資本市場の番人の入口での重要な役割です。
また、そのような姿勢こそが、クライアントにとっても市場の中でより成長するために必要なことであり、上場後の会社に対して監査する時にも重要であると感じます。現在はパートナーとして業務に携わっていますが、私の役割は監査という枠組みを超え、取引所と監査法人の橋渡しを行いながら、国民経済の円滑な運営に寄与することにあると考えています。
※TOKYO PRO Marketへの上場実績は含みません。
※合併等による影響については考慮せず法人単位で集計した順位を記載しています。
職員も、クライアントも、一緒に成長していく法人。それが太陽。
今太陽に入所した頃、思い描いていたのは「できるだけ早く会計士として成長すること」。当時の面接官から、「一緒に太陽を成長させていこう。きみの成長に負けないように、私もパートナーとして法人を成長させていく」と言われたことが、入所を決めた理由の一つでした。
それから十数年の月日が流れ、私は今、この面接官と協働し同じ監査報告書にサインをしています。振り返ると、当時思い描いた以上に成長した自分がここにいます。受験生の皆さんには、私が入所時にかけてもらった言葉の一部をアレンジして、次のように伝えたいと思います。
太陽は、成長していく法人です。職員もパートナーも、そして、クライアントも一緒に成長していきます。その一つとしてIPOを目指す企業の成長があり、その先には上場があり、上場した後も市場の番人として監査で果たすべき役割を全うしていく。そんなキャリアを念頭に置いて働ける太陽で、ぜひ私たちと一緒に成長していきましょう。

