MESSAGE 総括代表メッセージ

総括代表社員挨拶

自由が利く職業だからこそ、
限界を自分でつくらないで欲しい。

太陽有限責任監査法人
総括代表社員(CEO)
山田 茂善

環境に適応してこそ、進化を遂げられる。

経済を取り巻く環境が大きく変化しています。気候変動、コロナ禍、紛争等によって世界的に経済活動は停滞し、仮想通貨の普及といった経済取引の概念を覆す事象も起きています。しかし、私たち監査法人の使命は、過去から現在に至るまで変わりません。公共財として国民経済の発展に寄与することを命題に、今後も資本市場の健全性や公正さを保つ番人であり続ける必要があります。
ただ、自然科学者ダーウィンが唱えたように、変化する環境に適応してこそ進化を遂げられます。しかしながら、これまでの監査業界は、独占業務という傘の下で新陳代謝が活発に行われず、様々な課題が存在することも事実です。監査環境におけるテクノロジー活用の遅れ、複雑な監査手続に起因する長時間労働等の問題が指摘されています。監査業界に求められている変革を、太陽がリードする。その決意表明ともいえるのが新スローガン“Go Beyond Your Limit”です。
直訳すれば“自分の限界を超える”となりますが、限界は“自分でつくる”ことが多分にあると私は思います。組織も、個人も、限界をつくらないからこそ成長を続けられる。そんな想いを込めたスローガンであり、太陽では現在様々な変革を推進しています。

変革の見本を、監査業界に示すために。

たとえば、ICTやAI等の活用による「業務のデジタル化」です。人の手による監査から、デジタル監査への移行を目指してインフラ整備を進め、効率化や監査品質向上に繋げていきます。デジタルで可能な業務はデジタルに移行し、生まれた時間を高度な判断やクリエイティブな取り組みに割くことで、AIが持ち得ない高度な付加価値を有する会計士集団へと進化していきます。また、情報システムの導入も積極的に行うために、新たな取り組みとして始めたのがGTILの各国メンバーファームとの連携です。GTILの最高意思決定会議に参加できるトップ6に入る国として、汎用性のある最新監査システムの共有を目指した国際プロジェクトを牽引し、現在は中国・インド・オーストラリア・ポーランドと協議を重ねています。
一方で、多様な価値観や生き方に応える「働き方改革」にも取り組んでいます。太陽ではリモートワークの導入を、コロナ禍が発生する数年前から試験的に行ってきました。現在は90%以上の業務のリモート化対応が可能な状況となっています。
リモート化は会計士を時間から解放してくれます。これまで監査業界は、多くの時間をかけることで業務品質を高めてきました。その体質を改めるためにも、太陽では“時間を売る→価値を売る”への転換を図っていきます。
また、リモート化によって場所からも解放されるため、自分のオフィスを自由に選びながら業務に携わることが可能になります。監査法人として全国の主要都市に拠点を構えるという発想もなくすべきで、リフレッシュしながら働けるワークスペースを別荘地などに設置する準備も試験的に進めています。
そして、人生を変えてくれることもリモート化の恩恵です。子育てや介護等に時間を割きたい。家業との掛け持ちがしたい。副業としてお店を開きたい。そんな望みを叶えながら会計士として働けるように、週休3日制にしても構わないと私は思っています。
ただ、リモート化によって失ってはいけないと考えているのが、人と人との繋がりです。同僚やクライアントとの密なコミュニケーションは安心感や信頼関係を生む上でも非常に大切であり、リアルとリモートの最適なバランスを見極めながら改革を推進しています。

太陽監査法人は、人財育成法人でもある。

では、なぜ太陽は変革を推進できるのか。その理由は、業界の中での独特な規模感にあります。変化を見据えて環境整備を行える柔軟性も、必要な投資を充分に行える体力も持ち合わせています。また、太陽には個々の自由な成長を後押しできる環境や仕組みがあります。
その一つが、誰もが経験できるIPO業務です。通常の監査業務とは異なり、上場に向けた指導力が求められることから、成長を遂げる格好のステージとなることは間違いありません。IPOは太陽が創業時から注力してきたアイデンティティといえる業務であり、今後も上場実績で国内トップを目指していきます。
また、成長には実感が伴うことも大切であり、太陽は教育システムの拡充にも余念がありません。仮想通貨等の今後求められる専門知識も視野に入れて、多彩な研修プログラムを用意します。昨年は、従来OJT形式が中心となっていた実務の習得を可能にする画期的な新人研修(CAMP研修)を導入しましたが、シミュレーション形式によるリーダーシップ養成プログラムの開発等も現在構想中です。いずれにしても、押し付けの教育研修では成長を期待できません。学習したいことを学習できる環境づくりに努めていきます。
グローバルに活躍できる人財育成にも力を入れており、その機会が英語研修に留まらないことも特徴です。たとえば、世界18カ国・24拠点に展開するジャパンデスクは、育成のために用意したステージといっても過言ではありません。現地スタッフと協働する体験は、人間的にも大きな成長をもたらすでしょう。
“太陽監査法人=人財育成法人”であると考えてください。成長実感を持てる人事評価制度や報酬体系の導入も現在検討しており、一生懸命に働く職員には年次を問わず利益を還元していきたいと考えています。

アクションを起こさないと、チャンスは掴めない。

太陽では、民間企業から金融、公的機関まで、あらゆる業界に監査を通して関わることができます。業務内容も多種多様で、コンサルティングや起業等に携わることもできますし、海外で経験を積める制度も充実しています。仕事も働き方も自由に選べる太陽を“人生のプラットフォーム”として大いに利用してください。
会計士というのは、最も自由が利く職業だと私は思います。だからこそ、どんな会計士になりたいのかイメージを持つことが大切です。そして、臆することなくチャレンジし、チャンスを掴むために自らアクションを起こしてほしいと願っています。そのためにも“Go Beyond Your Limit”。限界を自分でつくらないでください。