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CAREER PATH

戸田 圭亮2018年入所 / 大阪事務所 パートナー

大学時代、士業を目指す学友に影響を受け、専門家として職に就くために会計士を志す。試験合格後、IPO監査と上場監査を両立できる旧優成監査法人に2009年入所。2018年より合併後の太陽監査法人にて業務に従事。

IPOに尽力してきた会計士人生
培った知見を次世代に伝える

監査法人に入所する際、特に魅力を感じていた業務はIPO監査でした。まだ成熟してない会社に対して、指導的な機能を発揮しながら成長へと導く。さらに、一緒に自分も会計士として成長できるという点で、通常の監査よりも大きなやりがいを感じました。とはいえ、会社が上場を認められるまでの道のりは険しいものです。準備の段階で想定外の諸問題が生じるケースも少なくありません。私がIPO監査に従事し始めた頃は、上場準備を進めている会社数は現在より少なく、成功率も約10%といわれていました。地道に努力を重ねても結果が出ない会社が多く、悶々とした時期が長く続きました。
担当するクライアントがなかなか上場まで辿り着けない中、主幹事証券の方と色々な相談をする機会が多くなり、「証券会社の立場では、IPO準備会社をどのような観点で指導しているのか」、「監査人という立場を離れ、目線を変えてIPOに関わるチャンスは無いだろうか」と考えていたところ、転機が訪れました。タイミング良く証券会社への出向の打診があり、公開引受部の一員となることができたのです。証券会社ではIPOコンサルタントという立場で複数社のクライアントを担当し、上場に向けてIPO導入段階から助言や提案を行いました。そして出向2年目にようやく上場まで導く成功体験を積むことができました。
公開引受部での業務領域は非常に幅広く、財務会計面はもちろんのこと、企業のガバナンス全般に関する様々な課題を解決する必要があります。組織設計、法令・コンプライアンス、予算管理、資本政策、IR等、監査業務では未経験だった業務を経験できたことが、現在の自分の糧になっていると考えています。また、監査人という立場から一定期間離れたことで、あらためて監査法人が提示する「監査報告書の重さ」を実感することができました。
太陽には証券会社の他にも、グループ出向制度や海外駐在制度等、自身の経験値を高める仕組みが整っており、そのチャンスは誰にでも与えられます。会計士としての将来を考えた時、キャリアを構築するために様々なフィールドを経験しておくことは、非常に有益かと思います。ぜひチャレンジしてください。

2009

IPOと上場会社の監査業務に従事

会計士としてキャリアをスタートしてから10年以上、上場監査とIPO監査に半々の割合で従事しました。特に思い入れが強かったのはIPO監査です。数々の上場準備会社を担当しましたが、諸問題から成功事例を残せない時期が長く続きました。こうした状況は、IPOに関わる自身の立ち位置を見つめ直すきっかけになりました。監査人として数字を軸とした業務を提供するのではなく、コンサルタントという立場で上場準備の立ち上げ段階から関与したいという気持ちが膨らんでいきました。

2020

証券会社の公開引受部に出向

公開引受部の一員となり、IPO準備会社の主担当を複数社務めました。3年間の出向期間中に2社を上場まで導き、自身も様々なスキルやノウハウを得ることができました。例えば、会社に関する「ビジネス理解力」です。法令や業法、組織体制、役員や株主構成、成長戦略等を発行体と一緒に検討したことにより、監査において検討するリスク要因について着眼点の幅が広がりました。また、「コミュニケーションスキル」も鍛えられました。公開引受担当として発行体を上場へと導いていくには、IPO準備会社の各部門と調整を重ねていく必要があるからです。さらに、証券会社、弁護士、社労士、印刷会社、信託銀行、コンサルティングファーム等、「外部プレイヤーとのネットワーク」を広げることができたことも収穫でした。これらは太陽に帰任後、余すことなく還元していきました。

現在の業務

IPO監査チームを支援する組織を統括

現在はIPO統括支援室に所属し、IPO監査チームの後方支援として情報やノウハウの提供、問題が生じた場合のサポートを中心に対応しています。一方で、大阪事務所第1グループ所属のパートナーとして事務所運営の一端を担っています。チームアサインメント等を各グループのリーダーと行い、グループメンバーのマネジメント業務も行っています。

今後の目標

IPOのノウハウを法人内に還元していきたい

太陽が掲げている「公共財の提供者であること」というポリシーをまっとうするために、IPOのノウハウを法人内に還元していきたいと考えています。また、上場を達成したクライアントから「太陽を監査人に選んで良かった」と評価していただけるように、IPO業務を提供していくことが自身のタスクと考えています。