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リクルートブログ
2026.09.08

駐在体験記④ ドイツ駐在が教えてくれた異文化への向き合い方

皆さん、こんにちは!
太陽監査法人 国際部パートナー 井上 広志 です。

皆さんは『監査法人の仕事』と聞いて、どんなイメージを持ちますか?「ずっと日本で、デスクに向かって企業の数字をチェックしている」というイメージを持つ方がいるいかもしれませんが、監査法人には世界を舞台に活躍できるチャンスが広がっています!

私は2022年から約3年間、ドイツのデュッセルドルフにある提携ファームに駐在していました。今回は私のリアルな実体験を元に、監査法人でのグローバルな働き方や、海外駐在の魅力をお伝えできればと思います。


ジャパンデスクとしてドイツメンバーファームに出向

ひとくちに海外駐在といっても、いろいろな働き方があります。
例えば、現地監査チームへ入って海外ファームの監査実務を学んだり、ジャパンデスクとして日系企業に対する営業活動や現地ファームメンバーのサポートをしたり。

私の場合は後者のパターンで、駐在期間中は監査業務をいったんお休みし、Grant Thornton(以下GT)ドイツのジャパンデスク担当として、欧州に展開している日系企業の会計や税務、企業運営などにおける悩みを聞き、事務所内の各チームと連携したり、新規案件を獲得したり、日本の監査チームのグループ監査をサポートしたりといった様々な業務を行っていました。

この様に聞くと「日本の監査実務から離れてしまうので、キャリアのブランク(=一時停止)になるのでは…?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、正直に言うと、私も赴任前は少しそんな不安を感じていました。

でも、実際は全くの逆でした。
駐在前はもちろん、駐在期間中の頑張りや成果を法人がしっかりと評価してくれたおかげで、私は駐在期間中にシニアマネジャーからパートナーへと昇進することができました。日本へ帰任して監査業務に復帰した今も、駐在していた頃の経験が活きているな、と感じる場面が多くあります。

また、昇進に伴い、担当する業務の範囲と責任は、駐在前と比べ物にならないほど大きくなりました。
なかでも『海外駐在経験者』として、グローバルにビジネスを展開するクライアントを担当する機会がグっと増えたことは大きなやりがいになっています。「駐在はキャリアの遠回りではなく、自分を大きく成長させるチャンスだった」と、今なら自信を持って言えます。

GTドイツのデュッセルドルフオフィス

語学力と異文化コミュニケーションのリアル

「海外で働くなら、最初から英語がペラペラじゃないとダメ?」とよく聞かれます。私も実際にそう思っていました。しかしながら、それなりに英語の訓練をしたものの、赴任時の私の英語レベルは、まだまだペラペラとは程遠いレベルでした。

それが、駐在期間を通して、決してスムーズとか上手な英語ではないものの、外国人相手でも物怖じせずにシンプルな言葉で伝えられるようになったと感じます。ただし、これは「海外にいれば自然と話せるようになる」という魔法のようなものではありません。「毎日外国人と話さなければならない」という環境の中で、日々少しでも英語に触れる時間を作り、地道に努力を積み重ねた結果です。

また、現地で働く中で、大きな気づきがありました。
赴任前、ドイツの歴史や文化を本で勉強していて「ドイツ人は真面目で融通が利かないのかな」といったステレオタイプなイメージを持つようになりました。しかし、実際の同僚たちは、明るいラテン系のノリの人もいれば、日本人のように細やかで丁寧な人もいて、本当に人それぞれでした。

そこで私が意識したことはとってもシンプルでした。
まずは、笑顔で話しかけること。そして、何気ない日常会話(スモールトーク)を大切にすること。一人ひとりと丁寧に向き合い「まずは自分という人間を知ってもらい、応援してもらう」という姿勢は、帰国後の現在の業務にも大いに活きています。

アドバイザリチームのメンバー

帰国後の『浦島太郎状態』を救ってくれた手厚いサポート

3年ぶりに日本へ帰国して一番焦ったのは、
太陽社内のインフラやシステムがごっそり入れ替わっていたことです。

1つ1つのシステムの使い方を理解するところから始める必要があり、まさに完全な『浦島太郎状態』でした(笑)。それに、駐在中は監査実務から離れていたので、スムーズに現場復帰できるかという不安もありました。

しかし、同時に法人内のサポート体制が想像以上に充実していました。
各種マニュアルや説明動画が整っているのはもちろん、特に助けられたのが社内専用の『AIチャット』でした。「こんな初歩的なこと、誰に聞けばいいのだろうか…」とためらうような質問も、AIになら気軽にいつでも聞けます。また、AIで解決できない場合は、法人ポータルサイトを利用すれば、気軽に関連部門に質問できます。

こうした充実したツールのおかげで、スムーズに最新の業務をキャッチアップすることができました。
これらは、太陽監査法人にこれから入所しようとする皆さんにとっても強力なガイドとなってくれると思います!


さいごに

海外駐在と聞くと、華やかなイメージが先行しがちですが、実際は泥臭くて大変なことがたくさんあります。
新天地での生活のセットアップから始まり、ゼロからの人脈づくり、顧客の開拓、イベントの企画まで周りの力も借りながら最終的に自分でやり遂げなければなりません。

日本では完全分業制なので慣れないことばかりでしたし、現地の厳しい競争環境の中で、孤独を感じることもありました。
しかし、だからこそ駐在で得られる苦労や経験は、ほかでは得られない非常に貴重なものです。あの時のたくさんの苦労が、間違いなく今の自分の大きな糧になっています。

私は、心から駐在して良かったと思っていますし、貴重な機会をくれた法人にとても感謝しています。この記事を読んでくれた皆さんの中からも、世界を目指す人が出てきてくれたら嬉しいです。

太陽監査法人には、皆さんの挑戦を後押しする環境が整っています。
ぜひ一緒に、グローバルなキャリアを描いてみませんか?