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2025.09.24

就活体験記【東京】③

皆さん、こんにちは!
東京事務所 入所1年目 市原 可南子 です。

私は大学卒業後、2年間は教員として働いていました。その後、退職し公認会計士試験の学習専念を経て、今年の2月から太陽監査法人で勤務しています。

はじめに


皆さん、論文式試験お疲れ様でした!
今年も夏の暑さが厳しく、体力的にも大変な3日間だったかと思います。

ホっとしたいところですが、昨年に続き就活スケジュールがタイトになり(特に大手)、予備校の合同説明会や各法人のイベントへの参加など、忙しい日々を送っているのではないでしょうか?

私は通信生だったので、気軽に情報交換できる知り合いがおらず、各監査法人のイベントに参加して初めて聞く情報が多くありました(パートナーとマネジャーの区別もできないほどでした…)。
そのため、他の受験生の就職活動の軸や進め方の参考情報が少なく、苦労したことを覚えています。

このブログでは、
皆さんに少しでも役に立つ情報を発信できるよう、以下の内容をお伝えしてきます。

1. 私が会計士を目指した理由
2. 太陽を選んだ理由
3. 実際に働いてみて


少し長くなりますが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです!


私が会計士を目指した理由

教員時代


私は『人に教えること』が好きで教員になり、中学校で英語を教えていました。
また、部活動の顧問もやっていました。

生徒に「先生のおかげで分かった!」と言って貰えることにやりがいを感じており、

  • どうしたら少しでも英語に興味を持ってもらえるかな?
  • どうしたら50分の授業を楽しく受けてもらえるかな?


と日々考えながら仕事をしていました。

会計士を目指した理由


教員の仕事も楽しかったのですが、
一方でもっと専門性のある、知識を生かせる仕事をやってみたいと思うようになりました。

簿記に興味があったため、日商簿記検定の3級・2級を取得したところ「取引の全体像を理解して仕訳を切る事が楽しい」と感じ、より専門性の高い公認会計士になってみたいと考え始めました。

「やりたいことは若い時にやってみな!」
という周りの後押しもあり、一念発起して教員を退職し、そこから公認会計士を目指しました。

太陽を選んだ理由

私の就職活動の進め方


私は、ファーストキャリアとしては迷わず監査法人を選択しました。
なぜなら、公認会計士の独占業務である『監査』をやってみたい!と思ったからです。

受験生時代から、
せっかく公認会計士になるからには、公認会計士にしかできないことをやろうと決めていました。

また、リクルーターに、
「監査をすると色々な会社を見ることができるから、今後のキャリアで役に立つよ」
と言われたこともあり、まずは監査法人に就職することを決めました。

ファーストキャリアを監査法人に決めたら、次はどの程度就活イベントに参加するか悩みました。

私は大手監査法人、準大手監査法人、中小監査法人すべてのイベントに参加しました。
具体的には大手4社、準大手3社、中小2社に絞り、会社説明会には必ず参加し、もっと知りたいことがあれば他のイベントにも参加していました。
当初から準大手か中小の監査法人に就職しようと決めていたものの(理由は後述します)、それぞれの監査法人の特徴を知ったうえで「自ら収集した情報を基にベストな選択をしよう」と考えました。

就職活動の軸と太陽の決め手


就職活動を始めた時に掲げていた軸は、以下の3つです。

❶ 自分に合った規模感か
❷ 一緒に働く人の雰囲気
❸ 関与できる業務の幅


については、同期全員の顔と名前が一致する程度が理想だと思っていました。
というのも、教員時代は一緒に働く先生方が約40名と、お互いについて一定の理解がある関係で、情報共有や悩み相談もしやすく、結果的に仕事がやりやすくなることで居心地の良さを感じていたからです。
そのため、当時から漠然と準大手か中小の監査法人にしようと思っていました。

若い年次のうちは同期と一緒に仕事をすることが少ないですが、仕事のことを気軽に話せたり、困った時に相談したりできるのは同期なので、同期の存在が励みになり、仕事にも良い影響があると感じています。

実際に2025年2月に入所した東京事務所の同期は35名であり、ちょうど良い規模感で、ほとんどの同期と少なくとも一度は会話したことがある状態です。
学生時代のクラスメイトのような感覚で、私は気に入っています!

については、就職活動当初は掲げていましたが、次第に軸から外れていきました。どの法人の説明会でも、話しやすい人や尊敬できる人がいたからです。監査法人は全体の人数が多いので、どこに行っても自分に合う人は必ずいると思い、最終的な決め手にはなりませんでした。

実際に入所してみて、話しやすいと感じる人は多いです。
(皆、同じ目標をもって同じ試験を受けてきたからでしょうかね)

例えば、仕事で分からない事があれば先輩に気軽に質問できます。また、先輩も「何かあればいつでも質問してね」と声をかけてくれるので、意識的に聞きやすい雰囲気を作ってくれていると感じます。

同期の仲も良く、情報共有もよく行われています。
飲み会をしたり、女子会も開いたりすることもあります!

もちろん全員と気が合うと感じるわけではありませんが、それはどこの法人に行っても同じことだと思います。

については、
「年次の若いうちに様々な業務を経験して、その中で興味を持った分野について深く学びたい!」
と考えていたため、特に重視していました。

これまでの人生で、最初は興味が無くても、やっていくうちに面白さに気づくことが多々ありました。
(勉強していくうちに管理会計論の面白さに気づいたのは、その典型的な例です)。

そのため、監査業務だけではなくIPO業務、パブリック、国際業務、アドバイザリーと色々経験したいと考えていました。
また、クライアントの業種についても、まずは絞らずに自分が興味を持てる業種をじっくり探していきたいと思いました。


太陽は部門レスを採用しているため、業務やクライアントの業種が固定されておらず、どのグループに所属していても、多様な業務を同時期に実施し様々な経験を積むことができます。

太陽に限らず、準大手・中小監査法人はこの組織体制が多いですが、法人の規模によっては希望業務のクライアントがそもそも少なく「希望しても関与できないかもしれない」という可能性もあると思っています。

この点、太陽は業界5番手としてクライアント数が豊富であり、自分の興味があることに関与できるチャンスが沢山あると言えます!

  • 部門レスな組織でも、クライアント数が少なければ、関与できる業務の幅は狭まってしまうかも
  • クライアント数が多くても、部門レスな組織でなければ部門の垣根を越えての挑戦が難しいかも


ということで、
「部門レス」×「クライアント数」の両方を兼ね備えている太陽なら幅広く様々なことに挑戦できそうだと思いました。

また、私は簿記を取得した時から経理業務にも興味があり、いずれは経験してみたいと考えています。

太陽のリクルーターに相談したところ、グループ出向制度があることを知りました。
この制度は、太陽の会計、税務、アドバイザリーなどのグループ会社に出向して業務を行うことで監査以外の知見を磨くことができるものです。

グループ出向制度について、詳しくはコチラ


これを聞いたときに「本当に何でもできる法人なんだな~」と率直に思いました。
そんな太陽に魅力を感じ、入所を決めました。

実際に働いてみて

入所してからの業務内容


2月に入所してからの私の業務内容は、以下のとおりです。


監査業務の割合は、上場企業と会社法の監査を合わせて80%超です。
「まずは監査業務をメインに行い、監査の基本を身に着けたい」といった希望を出していたので、概ね希望通りの業務割合になっています。
クライアントの業種としては、IT系、卸売業、小売業、建設業、運送業など、多種多様となっています。

科目についても、現預金、未払金・未払費用、前受収益、固定資産、デリバティブ、借入金、人件費など、色々担当しました。初めは資料の見方から分からず、苦戦しました。

ご存じのとおり、
監査というのは、担当した科目に対する手続の結果を『監査調書』という成果物にまとめていきます。

調書を作る際に意識していたことは、自分が何をしているのかを明確にすることです。
最初のうちは「期限内に終わらせなきゃ!」と考えてしまいがちで、調書を完成させることに必死になり、監査として「自分が何をしているのか」を見失ってしまうことが多くありました。

監査においては、担当する科目に対して、複数のアサーションを総合的に判断していく必要があり、アサーションごとに適合する手続も異なってきます。そのため、今は「この手続は実在性のアサーションを検討するものだ」というように、アサーションを意識して業務に取り組むことに注力しています。

前職での経験が生きる


教員時代、生徒はもちろんのこと、周りの先生や保護者の方や他校の先生など様々な立場の人とコミュニケーションを取っていました。
そのため、監査のチームメンバーやクライアント、同期とのコミュニケーションにおいては、教員時代に培ったコミュニケーション能力が活きていると感じます。

特に、日々のアサインは流動的なので、その日に初めて会ったチームメンバーやクライアントとコミュニケーションを取るときは、特に役立っています。


就職活動時にリクルーターから、
「監査はクライアントに説明する機会が多いから、教員として教えてきた経験はとても役に立つと思うよ」と言われたことがあります。

例えば、有価証券報告書をチェックする時に、ドラフト内で誤りを口頭でクライアントに伝える際、相手が取っているメモや表情を見て理解度を確認しながら説明することができて、前職で授業をしていた時の経験が活きたと感じました。

実は、私の同期は前職経験がある人が多く、税理士事務所勤務、システムエンジニア、経理、カフェ店員、コンサル、営業など、驚くほど多種多様です。

会計に親和性のない前職がある方の中には「未経験の業界に飛び込んでやっていけるだろうか?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、心配いりません!前職の経験は、必ず何かの役に立つと思います。


おわりに


私は最後の最後まで法人選びに迷い、太陽の内定を受諾するときも「本当にいいのか…」と何度も自問自答をしていました(笑)。
しかし、今では太陽に入所して本当に良かったと思っています!

就職活動中は情報が溢れており、悩むことが多々あって当然です。皆さんがジックリ考えて出した答えであれば、それが正解だと思います。

最初は就活軸が定まらない方もいらっしゃると思いますが、就職活動を進めていくにつれて定まっていくハズです。ぜひ、様々な説明会やイベントに参加して、法人ごとの特徴や雰囲気を感じ取っていただきながら、自分にとって何が大事かを見定めて欲しいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます!
悔いのない就職活動ができるよう、心より応援しております!!