皆さん、こんにちは!
札幌事務所スタッフ1年目 田巻 風雅(たまき ふうが)です。
自己紹介
2024年に小樽商科大学を卒業し、その年の論文式試験に合格、今年の2月から入所しました。
北海道帯広市に生を受けて、帯広柏葉高校に通っていました。
帯広と言えば、有名なのはインデアンカレーや高橋まんじゅう屋ですね。近所だったこともあり、幼少期から非常にお世話になりました。大学生から地元を離れましたが、失ってから、そのありがたみに気づかされました。
今は、帯広のおいしいものに思いをはせながら、日々仕事をしています。
ぜひ皆さんも、一度は帯広に訪れて名物を食べてほしいです。
大学時代は、コロナの影響をもろに受けたため、家にこもる生活が続いていました。
そんな時に『公認会計士』という存在を知り、大学3年生の終わりから勉強を開始しました。
会計士試験への挑戦は今までの人生で最も大きな選択でした。その重圧もあり、試験前日は緊張で全然寝付けずに、少しでも気分を落ち着かせようと必死になっていたのを覚えています。
就職活動の第一歩
さて、そんな緊張しいの私にとっては、昨年が初めての就職活動だったので、マイページに登録するのも説明会の予約をして参加するのも一つ一つ緊張していました。予備校は通信だったこともあり、周りに相談できる受験仲間もいなかったので、右も左も分からないままのスタートでした。
1人で考え込んでいても埒が明かず、とにかく法人のホームページやパンフレットの閲覧、紹介動画の視聴、リクルーターとのメールなど、色々試していました。
その結果、最も手っ取り早く悩みが解消できる方法はただ1つだと学びました。それは「とにかく多くの法人の説明会に参加してみること」です。私と同じように就職活動が初めての方・不安がある方は、とりあえず説明会に参加してみてください。それが、就職活動の第一歩になります。
本ブログでは、説明会に参加した後の私が、どのような経緯で太陽の札幌事務所に就職することにしたのか、以下をテーマにお伝えしていきます。
① 東京と札幌の比較
② 大手札幌と太陽札幌の比較
③ 太陽札幌に決めた理由
ちなみに、前回の札幌のブログでは、主に就職活動のスケジュールについて紹介しました。まだ読んでいない人が、いればぜひ読んでみてくださいね。非常に役立つ情報が満載ですよ!
① 東京と札幌の比較
私は、自分の可能性を広げるために「色々な経験ができる場所で働きたいな」とボヤっと思っていました。そう考えた場合、札幌と東京だったら、東京の方が合っていそうですよね。
私もそう思って、東京で働こうと考えている時期がありました。
ただ、必ずしもそうとは言い切れないということを知りました。
そもそも、札幌と東京の違いについて、ピンと来ない人がいるかなと思います。
私が就職活動で得た情報を基に、大手監査法人の特徴を表にざっとまとめてみました。
※あくまで私見です

「ん?」と止まったところは、赤字部分ではないでしょうか。
意外にも、札幌から東京への異動は可能ですし、海外出向も「東京にいないとできない」ということはないのです。
では、札幌と東京の大きな違いは何かというと、それは『担当できる業種』の違いだと思います。「当然、東京の方が業種の幅は広く、札幌が限定的なんでしょ?」と思っている方がほとんどでしょう。
しかし、実際は逆かもしれないことに、入所して気づかされました。
これには、大手の東京事務所特有の事業部制が関係しています。
事業部制の監査法人の場合、就職する際に事前に関与したい業種を絞り、それを担当する事業部を希望してエントリーシートを提出する形になります。
しかし、実務がどういうものか、どの業種が面白いのか、そもそも監査が自分に向いているのか、分からないことだらけの中、事前に絞るという作業は優柔不断な私にとって苦しいものがありました。
また、皆さんが私と同じように、札幌か東京かで迷ってリクルーターに相談すると、おそらく次のような経験をすることになると思います。
受験生:「東京と札幌で、どちらからキャリアをスタートし始めるのが良いでしょうか?」
リクルーターA:「地方で経験を積んで、好きなことの専門性を高めるために東京に出たらいいよ!」
リクルーターB:「東京で業種を絞って、大企業特有の論点に触れて専門性を身に着けるといいよ!」
受験生:(結局どっちから始めるべきなんだ…)
あくまでリクルーターからは選択肢を教えてもらえるだけで、実際どうするかは皆さん自身が決めることなのは当然ですが、悩みますよね。
まずは「事業部制が自分に合っているのか」で考えると、少しは前進するかと思います。
私の場合、横断的に業種を見たかったので、事業部の垣根を超えて様々な業種に関与できる札幌がマッチしていると感じ、札幌就職に決めました。
どちらが自分に合っているのか分からなくなった方は、説明会で相談してみてください!
中には東京でも事業部制を取っていない法人、札幌でも事業部制のようなものをとっている法人があるかもしれませんし、実際に話を聞いてみることをオススメします。
② 大手札幌と太陽札幌の比較
札幌と東京の違いについて触れました。
「じゃあ、札幌事務所について、大手と太陽は何が違うのか?」
ということで、先ほどと同様、表にざっとまとめてみました。

こう見ると、太陽と大手で制度や給与面に大きな差がないことが分かります。
ここでは、赤い部分について、説明していきます。
事務所規模・主な仕事場
大手と比較すると、太陽の事務所規模は2分の1程度であり、札幌事務所で最も大きいところを比較すると、5分の1程度となっています。規模が大きい大手に入るのが王道な選択であり、大人数でワイワイやっていそうだなと思っていました。
実際に話を聞いてみると、確かに大手は就職活動生に人気があり、王道な選択でした。ところが、規模が大きすぎると、同じ事務所内でも顔を知らない人が出てくるのではないかと思います。
説明会に参加した大手の札幌事務所は、どこも10名程度がリクルーターとしてその場にいましたが、1回の参加でその全員とお話したわけではなく、3名程度としかお話の機会はありませんでした。
しかし太陽の場合、私の時は個別だったこともあり、1人、2人、3人…と入れ代わり立ち代わり会議室に入ってきて、気が付いたら5人以上の方と話していました。
「こちらが上司候補です」とマネジャーの方を紹介された時は衝撃的で、これは顔が見える規模感の事務所ならではかも…と感じました。最終的には、事務所の半分程度の人の顔を知ることができました。
また、仕事場で言えば、大手はクライアント先かリモートワークを推奨している、ということでした。
逆に、太陽は事務所勤務がメインである点で違いがありました。それもあってなのか、大手の説明会の際には、往査やリモートワークのためか、リクルーター以外はあまり事務所におらず、逆に太陽は、多くの職員が事務所にいたので、当初のイメージとのギャップを感じました。
コロナ禍での大学時代の経験から、リモートワークだとコミュニケーションが取りづらい印象があったため、事務所勤務がメインの方に魅力を感じました。
クライアント数・規模
これは、事務所規模に比例する部分があります。
大手の方がクライアントの数は多く、規模も大きいのが現状です。
しかし、太陽は事務所規模を考慮してもクライアント数は多い方であり、建設業や印刷業・創薬業など業種も豊富で、連結会計やIFRSを採用している企業もあると知りました。
また、大手はクライアントの数が多いため、自分が関与したいクライアントがある可能性が高くなる一方で、事務所の人数も多いため、担当できる可能性に不安を感じていました。その点、太陽は人数があまり多くないため、クライアントの希望は通りそうだと思いました。
このあたりは大手と準大手・中小のそれぞれに優位性があります。
ただ、太陽の札幌では金融監査ができないといったように、法人・地区によってできないことがやはりあるため、説明会で何ができて何ができなさそうかは聞いておくことをオススメします。
成長速度
事務所規模や仕事場、クライアントについてご説明してきました。これらは、全て皆さんの成長機会に結びついています。

というのが、私の結論です。
しかし、例えば「最先端のデジタル技術を活用した業務に触れられる機会は大手の方があるかもしれない」といったように、どこに焦点を当てるのか、何が魅力的に映るのかによって、人の見え方・感じ方は違ってきますので、より詳しく太陽と大手の違いを知りたい方は、ぜひ説明会に起こしください!
③ 太陽札幌に決めた理由
この先、幾度となく自分の“軸”とは何か問われることになります。
私も同じ質問を受けましたが、最初はそれが何なのか全然分かっていませんでした。
就職活動を通して、
私の軸と、それに対する太陽札幌の特徴は、以下のとおりでした。

成長できる環境
現行制度上、残念ながら会計士試験に合格しても、修了考査に合格して会計士登録しなければ公認会計士を名乗ることができず、登録後も単位を取り続けなければなりません。そのため、常に職業的専門家として知識をアップデートしていく必要があります。
これを考えると、自分自身が最も持続的に成長できる環境に身を置くべきだと考えました。
その中で特に重視したのは、誰に教わるのか、レベルの高い仕事を任せてもらえるのかの2点です。
1点目は、教わるなら1個や2個上の先輩ではなく、会計士業界で長く働いていて監査実務への理解や経験に長けた玄人に教わりたいと思ったからです。
2点目は、1年を通して同じようなことばかりだと、成長を感じられず周囲から置いて行かれそうだという不安がありました。「少しでも周りより一歩先に行きたい」という思いから、早いうちにレベルの高いことを任せてくれそうな法人を探していました。
太陽札幌は人数が少ないので、年次がかなり上の方から直接教わることができ、他法人の同期よりもレベルの高い仕事を任せてもらえるため、成長スピードが速いと説明を受けていました。そのため、成長を望むなら太陽だと思えました。
働きたい環境
修了考査の合格と同時に転職する人が多いので、私も転職する可能性を視野に入れて就職活動をしていました。そのため、職場環境よりも制度面や経験を重視していましたが、やはり自分に合う・合わないがあるなと、説明会に参加して気づかされました。
自分にとって働きたい環境は何かを考えた時にぱっと思い浮かんだことが、質問しやすい環境、事務所の雰囲気の明るさという2点でした。
入所前は、監査の実務について未知数であり、確実に質問を幾度となくすると思っていたので、質問しやすいかどうか(もっと言えば話しやすいかどうか)を考えながら法人を見極めていました。
また、これに通じるものがありますが、事務所の雰囲気が暗いと質問しにくく、働いていても楽しいと感じないだろうなという思いから、説明会で事務所の雰囲気を掴むことを意識していました。
太陽札幌の説明会は個人説明会なのもあってか、2時間ずっと話しっぱなしであっという間に時間が過ぎました。私は10個ほど質問を用意していたのですが、どの質問にも「はい」か「いいえ」かの答えのみならず、+αで就職活動中や就職後に活かせる多くの情報を与えてもらいました。
何より、全員が話すことが好きそうな雰囲気を醸し出しており、終わった後は充実感でいっぱいでした。
こんなにも説明会を楽しいと思えた太陽であれば、就職後も質問しやすそうであり、実際の事務所の雰囲気も明るいに違いないだろうと確信しました。
海外出向・東京への異動が可能
「太陽と大手では制度が全然違うんでしょ?」と思っている方は、一定数いると思います。当初は私にもそういう思いがあり、将来の選択肢を広げるためにも大手をメインで見ていました。しかし、
- 札幌から東京への異動ができる
- 札幌にいながらでも東京の仕事に関与できる
- 海外出向もできる
というように、大手でしかできないと思っていたことが太陽でできますし、実際にそういう人がいます。
さらに、給与も差がない。なら、他の点においても自分に合っていると思えた太陽しかない…。
以上のことを総合すると、「太陽札幌に行きたい」という答えが出ました。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
改めて強調しておきますが、就職活動の第一歩は説明会に参加することです。
私が太陽について知ったのも、説明会に参加したことがきっかけでした。
もし、気になることや不安なことがあれば、オンラインでも対面でも直接聞いてみてください。
説明会で一緒に未来について考えましょう。
太陽札幌の職員一同、皆さんと会えることを楽しみにしております。
次回は、同期最後の1人が入所前と入所後のギャップや繁忙期の大変さについて書きますので、ぜひ読んでみてくださいね。
皆さん、試験本当にお疲れ様でした!