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2024.11.06

就活体験記【東京】④

皆さん、こんにちは!
東京事務所 入所1年目 平間 亮 です。

私は高校卒業後、約10年程度パティシエをやっていましたが、とあるきっかけ(後述します)で辞めました。その後は宅地建物取引士の資格を取得し、不動産賃貸の仲介業にキャリアチェンジしました。

不動産の仕事は、いわゆる一般的な雇用ではなく完全歩合制の仕事であり、自分の時間を自由に使うことができました。その時間を使って、会計士試験の勉強を3年ほどした後、2024年2月から太陽に勤務しています。年齢は、今年で37歳になります。

今回は、
『前職が全くの他業種である方』『会計士試験合格時の年齢が平均よりも上の方』をターゲットに、就職活動の参考になればと思って、私の就活体験記をお伝えしていきます!


はじめに


近年は試験のボーダーが上昇しており、「受験生のレベルが上がってるんだな」と、同期の中でも話題になっていました。そんなプレッシャーの中3日間の論文式試験、本当にお疲れ様でした!

試験が終わっても、あまり息抜きする暇なく『就職活動』が始まりますが、試験合格後のファーストキャリアとして監査法人を選ぶ方にとって、この就職活動は、やはりとても重要なものです。

私自身の就職活動を思い返してみると、「合格発表前に就職活動するの!?」と驚いた記憶があります。名前しか聞いたことなかった大手監査法人のオフィスに行き、その大きさに圧倒されたりもしました(自分の感覚は、街の小さなケーキ屋からスタートしていますので、ビックリでした(笑))。

さて、
このブログでは、就活生の皆さんに役立つ情報を発信するために、

  1. 私が会計士を目指した理由
  2. 太陽を選んだ理由
  3. 実際に働いてみた感想


についてお話ししたいと思います。
少し長くなりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです!

私が会計士を目指した理由

パティシエ時代


「どうしてパティシエをやめたのか?」


これは、私が太陽で働いている中で最も多くされた質問です。
他業種からの転職は結構ありますが、前職がパティシエとなると、珍しいですよね(笑)。自分でも珍しい経歴だなと思います。

パティシエをやめた理由は、働いていたお店が閉店することになってしまったからでした。10年以上も働いていたお店だったので、とても悲しかったです。他のお店で働くことも考えましたが、製菓業に長く向き合ってきた私は、何か新しいチャレンジがしたくなり、パティシエをやめることにしました。

宅地建物取引士取得後


パティシエをやめたとしても、特に私にやりたいこと仕事があったわけではありません。しかも社会人経験としては、他業種で生かしにくい経験だったため、

「何か国家資格を取ろうかな?」


と、社会に対してアピールポイントを持たない私は、漠然とそう考えました。
ただ、自分の中で目指す国家資格としては、

  1. ある程度の難関資格であること
  2. 将来独立がしやすい資格であること


という2つを、条件としていました。
そこで、私は最初『行政書士』を目指していたのですが、勉強を続けていく中で、不動産の仕事をしている知人から「宅建士が必要だから、宅建士も取得してくれないか?」と頼まれました。

宅建の試験については詳しく書きませんが、一番難しい科目である『民法』が行政書士の試験にも含まれており、負担が少なく両方受験することができるため、宅建士も受験することにしました。

結果、宅建士は合格できましたが、行政書士は不合格でした。「本末転倒じゃないか!」と言いたくなりますね(笑)。

ただ、自分は大学を出ていません。
30代という年齢の中で、人生で初めて勉強の楽しさを覚えました。

そして、せっかく宅建士が取れたので、それを活かせる不動産賃貸の仲介業をセカンドキャリアにしたわけですが、私は次の年も行政書士を受けようと考えていました(勉強の楽しさ故です)。

ただ、「行政書士に受かったら、さらに難関な資格を取得したいな」という気持ちもありました。
そこで、私は『公認会計士』の資格に着目しました。

実は、公認会計士になると行政書士の資格登録もできちゃいます。「それだったら行政書士の勉強はやめて、少しでも早く会計士試験に合格した方がいいじゃん!」と考え、思い切って会計士試験に専念することにしました。

こんな感じで、私が会計士を目指した理由は、特に会計士になって「何かを成し遂げたい」というわけではなく、「勉強が楽しかった」「難関な資格を取得したかった」といった、本当に単純な理由から会計士を目指しました。

太陽を選んだ理由

就職活動時の考え


私の就職活動は、まず予備校が開催する合同説明会に参加することから始まりました。大手以外の監査法人は全く知らなかったので、そこで初めて、準大手・中小規模の監査法人が沢山あり、それぞれ特色があることを知りました。

説明会に参加すると、どの監査法人も本当に魅力的に見えます。
法人内の雰囲気、オフィスの華やかさ、クライアント層、海外駐在の可否…、何を優先して法人を選ぶかは、人それぞれだと思います。

その中で私が最も大切にしたのは、
30代半ばから会計士としてのキャリアプランが明確に見えるかどうかという点です。
太陽はそんな私にぴったりの監査法人でした。

それでは、私が太陽のどのようなところに惹かれたのか書いていきたいと思います。

太陽の特色


私はまず、
「早く監査の全体像を理解したい」と考えていました。
これが最も早く会計士として1人前に成長することができると考えていたからです。

監査に限らず、仕事において入所1年目は覚えることがたくさんあります。だからこそ、仕事の全体像が常に意識できていないと、「自分が今、監査のどこの部分をやっているのか?」という視点が抜け落ちやすくなって、淡々と目の前の仕事をこなすだけになってしまいます。

しかし、クライアントの規模があまりにも大きい会社だと、全体像を把握するのはとっても大変です。会社全体を把握するのに数年単位で関与しないと分からないという話も結構聞きます。

ただ、監査実務を経験するうえで選択肢を増やすため、ある程度の規模感は欲しい!
太陽の規模感は、そんなわがままな私にとってベストな法人でした。


太陽は、他の準大手と比較しても倍近い規模を持っており、クライアントの多様性と監査の質も確保しつつ、さまざまな業務に従事することができます。

この大手と中小の両方の長所を取り入れた規模感!
これが私の求めている規模感であり、太陽以外にそのような法人はありませんでした。


また、法人説明会では、私と同じような境遇で太陽に入社した方々の話も聞くことができました。
自分の境遇を打ち明けたところ、「30代から会計士としてのキャリアを積むなら、太陽が圧倒的に良い!」と話してくれた方がいて、その考え方に強く共感したことが、大きな決め手でした。

どうして30代でのキャリアプランを考えるなら、太陽がいいのか?
私の中にある会計士として目指すキャリアプランは、今のところ2つ考えています。

  1. 監査法人でキャリアを積み、パートナーを目指す
  2. 会計士として修練を積み重ね、独立開業を目指す


1.について、皆さんもご存じかと思いますが、近年の公認会計士試験は願書提出者の人数が増加し、合格者の平均年齢は若年化の傾向にあります。私の年齢ですと、大手監査法人の中でパートナーを目指すということは全く現実的とは思えませんでした。この点、太陽は「多様性が強く、どんな境遇からでもパートナーを目指せる!」というマインドであり、私にはそこが魅力的に映りました。

2.について、独立に必要なものは何かというと、やはり『会計士としての高い能力』が最も大切だと思います。私は今、まさに監査修行中の身ですが、独立に必要な能力は監査以外にも沢山あります。その中で、太陽は成長したい自分にあったグループ出向制度があります。グループ出向制度について詳しく知りたい方は、コチラをご参照ください!

もちろん、出向せずに監査の専門性を高めることも可能ですが、選択肢が多いことは私にとって大切な事でした。

実際に働いてみた感想

経験した業務


2月に入所してからの私の業務は、以下のようなイメージになります。


私が現在メインで担当しているクライアントは、ソフトウェア開発を行う上場企業です。
「早く監査の全体像を理解して、成長したい」という意向を主査に伝えたところ、その理解を早めるために、監査計画の段階から関与させてくれることになりました。普段の何気ない会話からでも配慮してもらえるということに、私は大いに感動しました。

また、太陽はIPO業務にも力を入れており、1年目からIPO業務も関与することが可能です。上場企業の監査と並行することで、目指すべき内部統制等を把握しながらIPO業務に従事できるという環境が凄くいい成長ドライバーになっています。

まだまだ自分は指導的機能を発揮することはできませんが、将来はその役割をしっかり果たせる会計士になりたいと思っています。

監査という仕事について


私が業務を行っていてすごく実感したことは、
常に考え続けなくてはいけないという点です。

もちろん最初は主査が監査手続を丁寧に説明してくれます。しかし、すべてを教えてくれるわけではありません。
監査を行う中で大切なのは、指示された手続を『作業』として実施するのではなく、

「なぜこのような監査手続が必要なのか?」
「このアサーションの具体的なリスクは?」
「この監査手続で何が証明できるのか?」


といったことを、自分の頭で考えながら実直に実施することであると考えています。

「監査の仕事は楽しいか?」


このように聞かれることはよくあります。
それに対して、私は「楽しい」と反射的には答えることはできません。
それは、まだ自分の監査への理解の浅さが原因であると感じています。

私は趣味でギターを弾いていますが、ギターはコードを覚えないと曲が弾けないため、最初の段階で挫折しやすい楽器です。
しかし、その難関さえ超えてしまえば、とても楽しい楽器になります。

監査も、ギターと同じだと捉えています。
監査の基本的な知識と経験を重ねて、クライアントの市場環境、業績、業界特有の会計処理などもしっかりと理解した状態で臨めば、監査もまた面白くやりがいのある仕事になると確信しています。


おわりに


皆さんにアドバイスするとしたら、
就職活動を進める中で「自分が何を最も大切に思っているか見失わないようする」ことです。

たくさんの情報や意見が飛び交う中で、自分が求めていることを見失うことがあるかもしれません。
ぜひ、定期的に初心に立ち返り、自分の軸を再確認してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!