皆さん、こんにちは!!
東京事務所 入所1年目 石川 想真 です。
はじめに
論文式試験、本当にお疲れ様でした!
過酷な環境の中での受験勉強を重ねてこられ、大変だったと思います。
そんな中で試験まで走り切った自分を、まずは褒めてあげてください!
しかし、就職活動が既に本格的に始まっていますね。
試験の合否が分からない中での就職活動に不安を感じている方も多いと思いますので、今回は皆さんの就職活動にお役に立てるよう、以下の内容をお伝えしていきます。
- 就職活動にて考えたこと・感じたこと
- 太陽を選んだ理由
- 入所して半年、今感じていること
私も、昨年の論文式試験を受験した一人です。
皆さんと同じように不安の中での就職活動でした。
このブログにより、
皆さんの就職活動に対する不安や悩みが少しでも解消できればと思います!
就職活動を通じて考えたこと・感じたこと
私は、受験勉強に精一杯で、監査法人についての知識が全くありませんでした。
そのため、まず監査法人について知るために、
「できる限り多くの法人説明会、各種イベントに参加しよう!」と考えました。
まずはオンラインイベントから
就職活動を始めたばかりの時は、オンラインイベント中心に参加していました。
オンラインイベントの良い点は、気軽に参加できる点と、選択肢が広げられる点があります。
自宅などから気軽に参加できるため、
自分が少しでも興味のあるイベントに惜しみなく参加できたことが良かったと思っています。
特に、私は関西在住だったのですが、オンラインでイベントがあったことで、関西だけでなく関東にも視野を広げて考えるようになりました。
対面型でのスケジュール管理は難しい場合があるので、オンラインイベントを効率よく活用することでスケジュールを組み立てると良いと思います。
対面型のイベントに参加した変化
就職活動が進むにつれて、対面型のイベントにも積極的に参加しました。
就職活動においては、
監査法人の方に「自分を知ってもらう」ことがとても大切だと思います。
そのため、オンラインだけではなく、より自分を知ってもらえる対面型のイベントに参加することは、重要でした。実際、対面型のイベントに参加することで、それぞれの監査法人の雰囲気や特徴が、自分の中で浮き彫りになっていきました。
私は最初、大手監査法人を中心に就職活動をしていました。途中から活動範囲を広げて準大手・中小も回っていくようになりましたが、その中で、太陽を訪問した初日にパートナーから声をかけてもらえたことが、一番印象に残っています。
それまでは、他の法人のイベントでパートナーがイベントの最前線に出られている印象はなかったので、これからの新人に期待し、大切に考えている法人なのではないかと感じたことを覚えています。
太陽に決めた理由
私は当初、大手監査法人を第一に考えていましたが、太陽に訪問した際、大手と中小の中間ポジションであり、それぞれの長所を兼ね備えた“唯一無二”の存在であると分かった時から、次第に「太陽もいいかも」と思うようになりました。
結果的に太陽を志望したわけですが、
私が太陽に入所を決めた理由は、大きく3点あります。
1.多様な業務への関与
1つ目は、
「一つの分野に絞らずに様々な業務に同時に関与できる」という点です。
私は当初、大手監査法人で高い専門性を身につけられる金融事業部を希望していました。
(理由は後ほど説明したいと思います)
一般事業会社の監査にも興味はありましたが、「金融事業部のクライアントは金融のみ」となるため、仕方がないと諦めていました。
大手監査法人は、基本的に部門別組織であり、部門を跨ぐということは、イベントでは「できるよ!」とリクルーターから言われても、現実「なかなか難しいのでは…」と思っていたからです。
とすると、金融事業部に入った後、もし金融関係の業務に興味がなくなってしまったら…
そう考えた時の不安だけが、就職活動の中で最後まで拭えませんでした。
この点、
太陽は以下のとおり、組織を業種別に分けておらず、横割りのグループ制となっています。

実際、太陽のリクルーターは、基本的に全員が色々経験されていて「引き出しが多いな」と感じることが多々ありました。それもあって、入所する前からグループを跨がずとも様々な業務を同時期に関与できるということがハッキリと分かりました。
また、太陽は準大手監査法人として、クライアントも豊富にあります。この10年ほどで合併を重ね、上場企業のクライアント数は国内第4位と、大手にも劣らない規模感であり、他の準大手法人と比べても倍近い規模感があります。
この規模感も、様々な業務を同時期に経験できる理由の一つなのだと思います。
2.早く成長できる
2つ目は、
「より早く成長することができる環境がある」という点です。
通常、1年目のスタッフは現預金や借入金など簡単な科目を任されることが多いと聞いていました。特に、大規模のクライアントの現場ですと、1年目のスタッフが任せられる業務は限定的かもしれません。
しかし、太陽は全体的に中堅規模のクライアントに多く関与できるので、業種は幅広く、監査チームの人数も数名から十数名と少なく、1年目でも比較的多くの科目を担当でき、成長を感じる機会が多いです。
当時、太陽のリクルーターからは「早いうちから様々な経験を通して『自分で判断し解決できる力』が身についていくから、一人でこなせることが多くなっていくよ」と聞いていました。
これは、入所してしばらく経った今思い返してみると本当にそのとおりで、
多くの科目調書の作成(リスク対応)を通じて自分の引き出しが増えていくのはもちろんなのですが、時には1年目から監査計画の段階(リスク評価)で業務を一任されることもあるため、早くから監査の全体像が掴める良い機会も与えられるので、凄く成長実感が高いなと思います。
3.風通しの良い環境
3つ目は、
「雰囲気の良い環境とフォローの体制が整っている」点です。
私は就職活動の軸に、
「先輩との関係や職場の雰囲気が良いか」ということを置いていました。
どんなに好きな仕事でも、一緒に仕事をする人が良くないと仕事のモチベーションは上がりません。逆に嫌いな仕事だろうと、一緒に仕事をする人が尊敬できて楽しく仕事をすることができれば、仕事のモチベーションも変わると思います。
私は太陽のイベントに参加した時、他の法人にはない強みを感じました。
それは、「スタッフからパートナーまで距離が近い」ということです。
パートナーは厳格なイメージがあるかもしれませんが、太陽に入ってからは、そのイメージが一新されました。
私が太陽の面接を受けた際には、パートナーが面接官でしたが、雑談で法人の部活動や趣味の話など楽しく面接を受けたことを覚えています(し、入社後もスタッフのことを気にかけてくれています)。
もちろん、イベント中もパートナーが親身になってくれることは多かったですが、最後の面接までも物腰が柔らかく、「本当に雰囲気が良い法人なのだろうな」と思いました。
また、太陽は『コミュニュケーション担当制度』も特徴の1つです。一人ひとりの職員にマネジャー以上の先輩が担当になって、悩みを聞き、キャリア相談やアドバイスなどをしてくれます(また、そのマネジャーも一人ひとりにパートナーのコミュニケーション担当が付きます)。
右も左も分からないスタッフ1年目で、先輩から業務や業務以外でもフォローしてもらえることは、とても有り難く心強いと思いました。
入所して半年、今感じていること
入所してからの業務内容
私は現在、
入所前に希望していた業務にしっかりと携わることができています。
以下は、12月に入社してから現在までの業務割合です。

私は入所時、
- 金融機関の監査に従事したい
- IPO業務に関与したい
- とにかく色々な企業に行ってみたい!
という希望を出していました。
その結果、上場企業の監査では、IT系のサービス業・製造業など、売上高60億円ほどの中堅企業から2,000億円ほどの大企業まで、計4社ほど担当したほか、1年目から金融機関の監査もIPO業務も同時に携わることができています。
中でも金融機関の監査は、大手監査法人を中心に就職活動していた時から希望していましたが、理由は3つあります。
- 高度な専門知識の必要性
金融業界特有の高度な専門知識が、世の中の経済事象を正確に捉え、自分のスキルを磨く機会が豊富にあり、大きな成長を感じることができるのではないか - 多様な業界の理解
金融機関のお客様は多種多様で、様々な業界の企業に対して金融サービスを提供しているため、金融機関の監査を通じて多くの業界知識を得ることができるのではないか - 社会的責任と影響力
金融機関の健全性は生活・社会の安定に直結しているため、金融機関の監査は社会的な影響力と重要性が大きく、その責任感から強いやりがいを感じることができるのではないか
こうした思いを持って実際に金融機関の監査に従事しましたが、最初、一般企業とは準拠する会計基準が異なり、論文式試験では見ないような仕訳や開示に戸惑いました(笑)。
金融機関いっても、銀行、信金、投信、ファンドなど、クライアントの業種は様々ですが、私は信金の監査を担当しました。(金融機関の監査全般について詳しく知りたい方は、コチラをご参照ください!)
銀行や信金の貸借対照表では、当座預金や普通預金の勘定が貸方に計上されます。これは、金融機関から見た預金はが「顧客から預かったお金をいつでも返す義務」があるため、負債になるからです。言われてみれば「確かに!」とはなりますが、当然ながら見慣れませんでした。
損益計算書の方も特徴があり、例えば『売上高』という勘定はありません。金融機関の収益は、主に金融商品をお客様に提供し、その対価として受け取る利息(金利)や手数料になります。一般企業が提供している製品やサービスに関連する『売上高』の概念とは少し異なるので、『売上高』という名称の勘定科目が馴染まないためです。
また、金融機関の監査特有の業務として『自己査定監査』があります。
自己査定とは、金融機関が融資先企業の資産(ローン)の健全性や返済可能性を評価し、その資産の価値を査定することを指します。そして、その判断が適切かどうかを検証するのが『自己査定監査』です。
自己査定監査では、様々な業界の融資先の財務状況を分析することができるため、とても面白いです。
このように、一般企業とは異なる点があり、イチから勉強し直すのは大変でしたが、その分、金融機関の監査ならではのやりがいもあって、楽しく働けています。
まだ1年も経っていませんが、これまで様々なクライアントの監査に携わることができ、入所時に描いていた1年目の自分よりも、より多くのことを経験できているなと断言できます。
充実した研修制度
これから監査法人への入所を考えている皆さんの中には、現場での業務イメージがつかず、配属されてしっかりと業務をこなせるのか、入所してから仲の良い同期ができるのかなど、心配する方は多いかと思います。
もちろん各監査法人では、それぞれ入所時に新人研修がありますが、これから紹介する太陽の CAMP研修 のような充実した研修制度を実施している監査法人は、ないと思っています!
CAMP研修とは、
同じグループまたは事務所の同期と協力しながら、過去の監査現場で使用した資料をもとに、実際に監査調書(基礎的な5つの科目調書)を作る という、実践的な研修制度です。
現場配属前から、あらかじめ監査調書を作成するアウトプット研修を行うことで、スムーズに現場の業務へ入り、即戦力として活躍することができます。

このCAMP研修では、まず監査で日常的に使うExcel操作を含め、監査調書を作成することに慣れることができます。
そして、分からないことは同期と相談したり、研修での経験を共有し合えたりもでき、自然と同期とも仲良くなることができます。
さらに、同期と相談しても分からないことは研修講師である監督者に聞くことができます。
私の場合は、私を含めた10人の新人グループに対して4人の監督者(マネジャー以上の職階の方)が付いており、毎日質問タイムがあったため、分からないことはその場で全て解決できました。
以上のように、太陽のCAMP研修では、
- 基礎的な科目の監査調書の作り方を習得できる
- 研修を通じて同期とも仲良くなることができる
という、素晴らしい研修制度となっています!
さいごに
公認会計士になって何をしたいのか?
今の時点で、この問いに完璧に答えられる方は、限りなく少ないのではないでしょうか。
就職活動は、これをじっくりと考えるきっかけになります。完璧な答えを出すことがゴールだとは言いませんが、最終的に『納得感』を持てるかどうかは、大事だと思います。
自分一人で考えていても答えが出せるものではなく、沢山のイベントを通じて、沢山のリクルーターに出会い、思いや悩みを打ち明けて、色々もまれていくと、何となく方向性が見えてくる…。私の就職活動は、そんな感じで進んでいきました。
悔いのない就職活動となるように、イベントやリクルーターを積極的に活用して欲しいと思います。
また、時にはこうしたブログも、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
就職後も、自己研鑽の日々となりますが、やり甲斐のある明るい未来が待っています!
ともに公認会計士の道を、歩んでいきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!