RECRUIT BLOG リクルートブログ
2024.10.15

就職体験記【東京】①

皆さん、こんにちは!
東京事務所 入所1年目 髙澤 恵莉 です。

はじめに


皆さん、論文式試験本当にお疲れ様でした!
勉強からの解放感と合格発表までの不安感で複雑な気持ちの方が多いのではないでしょうか。

合格発表まで約1カ月となり、すでに希望業務や行きたい監査法人が決まっている方も多い一方、まだ就職活動で悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
このブログでは、少しでも皆さんの就職活動のお役に立てるよう、以下の内容をお伝えしていきます!

1. 私の就職活動
2. 太陽に決めた理由
3. 実際に働いてみて


1. 私の就職活動


就職活動期間で「やってよかったな」と思ったことは、シンプルですが、
たくさんイベントに参加して、たくさんリクルーターと話す!ということです。

会計士になるべく、寝る間も惜しんで試験勉強に励みましたが、
いざ就職活動が始まると、監査法人に入所後にどのような仕事をするのか?就職活動をどう進めたらよいのか?右も左もわかりませんでした。

ですが、「法人選びで、自分が決めたことに後悔はしたくない!」と思い、
まずは、色々な監査法人を選択肢の中に入れ、各法人の就活イベントに積極的に参加しました。
気が済むまでイベントに参加し、リクルーターのいろんな意見を聞きまくったという感じです(笑)。

地区事務所と東京事務所


私は出身が北陸で、学生時代の進学先が関西方面でした。
そこで、まずは学校主催で行われた各法人の関西事務所が集まる合同説明会へ参加しました。

その中で、地区事務所には、それぞれの地方に根付いた企業をクライアントとして担当できることや、比較的小さな規模感の風通しが良い環境で経験を積むことができるといった特色を感じました。
そのため、就職活動を始めた当初は北陸や関西での就職も魅力的だと思っていました。

これに対して東京事務所は、地区事務所の何倍も大きい規模の法人がほとんどであるため、多種多様なクライアントに対する監査や幅のある業務が経験できると感じました。
また、東京で暮らしている親族がいたことや、東京での生活に憧れていたこともあり、悩んだ末、

「まずは、東京事務所で公認会計士としてのキャリアの基礎を身に着けたい!」

と強く思うようになり、東京の監査法人を中心に法人選びを進め始めました。

遠隔地からのイベント参加      


私は、関西の学校に通いながらの就職活動だったため、東京での就職活動を進めるにあたり、対面形式とリモート形式のイベントをうまく利用しました。

対面でのイベント参加

主に、各監査法人の説明会やオフィスツアーに参加しました。コロナ禍以降はリモートが普及しており、東京へ出向くことなく、オンラインのみでイベントに参加することも可能でした。

そのような環境においても、
以下のメリットから対面形式の法人説明会に参加してよかったと感じています!

  • オフィスを実際に見学することで、入所後の姿をイメージすることができる
  • たくさんのリクルーターと話すことで、法人の雰囲気をつかむことができる
  • 様々な就活生の話を聞く機会にもなり、就職活動に関する意見交換ができる

リクルートパンフレットなどの文面やオンラインでの会話以上に情報が得られる場であり、職員が働いている執務室の様子も見学したり、実際に法人の雰囲気を肌で感じたりして、イメージを膨らませることができました。

対面でのイベントは、自分自身がどのようなキャリアを描きたいのか、どのように成長したいのかを見つけることのできる良いキッカケだと思います。

リモートでのイベント参加

対面でのイベントに参加した結果、
クライアントの多様性や福利厚生の充実度などから、「法人の規模はある程度大きい方が良い」という結論に至りました。

そこで、志望する監査法人を太陽と大手の数社に絞り、各法人のリクルーターと個別相談をしていきました。学校の授業の合間や夏休みの帰省中にリモートを活用し、多くのリクルーターの就職活動での経験や入所後の業務内容等の話を聞きました。

リモートでのイベント参加には、以下のメリットを感じました。

  • 自宅から参加することで時間や費用を節約することができ、時間を有効活用できる
  • 対面イベントより緊張せずに話せるため、イベント参加への心理的ハードルが低い
  • 対面イベントよりも長時間1対1で話すことができ、詳細な話を聞くことができる

話すリクルーターによって法人選びのポイントや入所してからの経験が全く違うので、たくさんの意見を聞くことができる個別相談会は、迷っていることや疑問点を一つずつ解消するためには最適な方法でした。

以上のように、地方出身の私は、

  1. 対面で法人の全体感や雰囲気を体感し、
  2. 以降、リモートで詳しく情報収集や相談をする

という流れで、
学校生活にも支障をきたすことなく、就職活動を充実させることができました。
そして、様々な法人のイベントに参加する中で、

「監査法人は一般事業会社と比較して、様々な業種のビジネスに関わり、知見を得ることができる」

というリクルーターの話が、印象に残りました。
だからこそ、私は、
色々な経験を積み、成長することができる法人で働きたいと強く思うようになりま
した。

2. 太陽に決めた理由


私は、法人選びを進めていく際に、

1. 多様な業務に関与できるか
2. 興味のあるクライアントがあるか
3. 法人の雰囲気・風通しが良いか
4. 女性として働きやすい環境か


という4点を軸に考えていました。
順番に、太陽に決めた理由をお話していきたいと思います。

1. 多様な業務に関与できるか


ご存じのとおり、太陽は部門レスな組織体制を取っています。

監査法人の様々な業務について説明を受ける中で、「全部に興味を持ってしまい選べない!」となってしまった私は、部門を異動することなく様々な業種・業務に、同時に関与できる太陽の組織体制にとても惹かれました。

また、地区事務所への異動も「事業部を跨ぐ」というプロセスがないため、将来、地元に戻って仕事を続けたいという考えになった時に、異動しやすい環境も将来のキャリアの幅が広がると思いました。

また、私は最終的に太陽と大手1法人に絞って法人選びを進めていきましたが、大手に入所した場合、『ビッククライアント1社に張り付きになってしまうのではないか?』という不安がありました。

太陽は、以下のようなミッドサイズファームという、大手と中小のメリットを兼ね備えた唯一無二の規模感が、私の志向にとても合っていると感じました。

2. 興味のあるクライアントがあるか


法人選びに迷っている時、個別相談会で接した方の中に、

「最後の決め手は、関与したいクライアントの存在と、関与できる機会をもらえたこと」

と話していたリクルーターがいました。

そこで、
「私も関与したいクライアントを見つけたい!」と思い、各監査法人のクライアントについて調べていたところ、太陽が『日本バレーボール協会』の監査をしていることを知りました。

学生時代にバレーボールをしていた経験から、ずっと好きだったスポーツだったため、それに関連するクライアントを太陽で見つけられたことが、入所のきっかけの一つとなりました。

それから、日本バレーボール協会について話を聞く中で、日本バレーボール協会は『公益財団法人』であり、監査業務の中でも『パブリック業務』に分類されていると知りました。これをきっかけに、入所後はパブリック業務(特に、非営利組織会計)に関与したいと考えるようになりました。

ちなみに、
太陽では、官公庁・非営利法人等に対しての監査業務・アドバイザリー業務のことを『パブリック業務』と呼び、日本バレーボール協会は『非営利組織会計業務』と呼んでいます。

詳細な区分けは以下のとおりです。

パブリック分野では、情報開示の目的が営利法人とは異なることから、特有の会計基準に準拠して財務諸表が作成されます。
そのため、資産から負債を差し引いた純資産にあたる部分では、寄付金などによる使途の制約の有無によって、指定正味財産や一般正味財産に区分していたり、校舎や器具備品などの固定資産の保有状況が重要である学校法人では、固定性配列法が採用されていたり…、というような違いがたくさんあります。

このような背景や目的の違いから、会計基準が別で定められていること、監査で論点が異なることに面白そうな分野だと感じました。
一般企業の監査でスタンダードを学びながら、パブリックという特殊な分野にも挑戦できる太陽の環境は、まさに私の希望にピッタリでした。

3. 法人の雰囲気・風通しが良いか        


私は、日々の業務をイメージできるように、法人及びリクルーターの雰囲気を最も重視しました。
そのためにも、たくさんのリクルーターと話すことで、法人の雰囲気を掴もうとしました。

太陽のオープンオフィスに参加した際、同じ学校に通っていた先輩が太陽のリクルーターとして対応してくれました。就職活動が進んでいく中で、太陽の持ち味や雰囲気が決め手の一つともなりましたが、これは「たまたま知っている先輩が太陽にいたから」という理由だけではありません。

オープンオフィスの後、その先輩とシニアマネジャーの方とご飯を食べながら、法人選びについて話す機会を作ってもらいました。
真面目な就職活動の相談から、監査業務の面白い話まで、たくさんの話をしました

その際、太陽に入所することを一方的に推し続けるのではなく、私が迷っていることや他法人のことついても、凄くフラットな目線で「どの法人がいいかな~」と相談に乗ってもらったことを、今でも覚えています。

また、就職活動中、先輩が太陽のたくさんのリクルーターの方とリモート形式で話す機会を設けてくれて、地方からの就職ということもあり、リモート形式で計7名の方と面談することができました。

太陽の雰囲気をもっと知りたいといえば、同じグループで働くスタッフ3名と雑談のような形式で。
パブリックに興味があるといえば、精通したパートナーが。
大手と迷っていると言えば、大手から太陽に移ってきたパートナーが。
女性の方の話が聞きたいといえば、女性のスーパーバイザーの方が。

このように、
私のワガママに付き合っていただき、法人選びでの不安を一つずつ潰して行くことができました。

先輩を含めて関わったすべての方がとても暖かく接してくれて、このような体験を通して、太陽の職員の面倒見の良さがとても伝わってきました。
太陽に入所し、働くことを自分の中でイメージできたことが、決め手となったと思います。

4. 女性として働きやすい環境か


会計士業界において、女性会計士の割合はご存じでしょうか?

日本公認会計士協会『女性会計士活躍推進協議会』によると、2023年12月末現在、公認会計士協会の会員・準会員のうち、女性の割合は、16.3%となっています。

⇩⇩⇩詳細はコチラ⇩⇩⇩

女性会計士活躍促進協議会 活動のご紹介

太陽においては、女性会計士の割合が2割近くとなっており、一人ひとりが理想のワーク・ライフ・バランスを実現できるような支援制度や環境がしっかりと充実しています!

なんと、太陽では女性の育児休業取得率実績・育児休業取得後の復職率が100%なんです!

女性に限らず男性も、育児休業取得者が年々増加しており、復職後も、時短勤務・勤務日数や時間外勤務の制限・在宅勤務などの多様な働き方を活用しながら育児と仕事を両立させることが可能となっています。

また、コミュニケーション担当制度によって、
制度にないものでも臨機応変に相談することができます!

実際に関与している監査チームでも、ママさん会計士の方が、時短勤務も活用しながらパワフルに主査業務をこなしていたり、男性の方も在宅勤務でお子さんの面倒を見ながら働いていたりと、とてもカッコいい先輩方がいます。

さらに、
太陽の『福利厚生制度』も、理想のワーク・ライフ・バランスを実現できるような制度となっています。

このように、
一人ひとりのライフイベントやライフステージにあわせて働きやすい環境づくりがされており、不安なく働けそうだと感じました。

3. 実際に働いてみて

入所してからの業務内容


ここからは、私がこれまで実際に経験した業務内容について、簡単にお話しします!
入所してから6ヶ月間の私の業務内容は、以下のとおりです。

気合十分で入所し、「この業種の監査がやりたい、パブリック業務もやりたい、出張も行ってみたい…」などなど、業務に関する希望をアサイン担当に気軽に相談することができ、やりたいことを幅広くできていると実感しています

また、それぞれの業務で重要となる論点が異なるため、多種多様な経験ができ、それだけ自分の成長につながっていると感じます。
さらに、複数の主査や監査チームの先輩と監査現場で一緒になり、監査や作業について教わる機会があるため、それぞれの先輩の経験や知識を吸収できて、毎日多くの学びがあります!

少し具体的なエピソードを紹介します。

私には、就職活動を通して「ビジネスフローが掴みやすい製造業や小売業に関与したい」という希望が生まれていました。
このような希望もアサイン担当に相談し、現在は主に、新潟にある有名なお菓子メーカーや全国的に展開しているシューズ販売の会社やパソコン周辺機器の製造販売会社、外食業のIPO業務、一般財団法人2法人の監査に関与しています。

やりたいと思える業務に関与させてもらって、やる気も倍増しています。

製造業や小売業は、販売しているものが具体的に分かりやすく、企業や業界の理解が容易なことが多いです。
入所1年目のスタッフは、比較的リスクの小さい現預金や借入金等を担当することが比較的多いですが、ビジネスが複雑でないクライアントで基礎的な科目の監査を経験できることは、「監査の基礎を若い年次でしっかり身に着けたい」という私の希望に合っていると感じています。

また、お菓子メーカーの往査のために新潟へ出張したり、別の会社の棚卸立会のために福島へ出張したりと、「出張したい!」という希望も通っていると感じます。
複数のクライアントに幅広く関与できているため、出張だけでなく、毎週違う現場へ往査に行くことも多く、飽きずに楽しく監査経験を積むことができています!

パブリック業務への関与


入所前から関与を希望していたパブリック業務にも現在2法人関与しており、期末監査で諸資産の科目を担当しました。

現預金は一般的に流動資産に分類されますが、関与したクライアントでは、普通預金であっても使途の制約があるものは『特定資産』として固定資産に区分されていました(例えば、『○○事業のために使用する資金として寄付された資金を管理している預金口座』というイメージです)。

初めて資料や調書を見たときは一般事業会社との違いで戸惑いましたが、区分されている理由やアサーションを意識して調書を作成していくことで、理解しながら手続を実施することができました。

また、関与した2法人は共に一般財団法人ですが、一般事業会社の販売収益と近いような事業活動が存在したり、そのような収益を上げる事業はほとんど行わず、寄付金だけを様々な活動に利用していたり…と、パブリック業務の中でも、様々な事業体があって面白いと感じています。
パブリック業務には、他にも学校法人や医療法人など色々な分野があるため、これからも様々なクライアントを経験し、公認会計士のキャリアを積み上げていきたいと思っています。

イメージ通りの雰囲気


実際に太陽で働いてみて、些細なことでも理解できるまで丁寧に説明してくれたり、他愛もない話で息が詰まらないようにしてくれたりと、コミュニケーションが取りやすい雰囲気作りが法人全体で自然と重視されているな、と感じています。
どこの現場でも「わからないことがあれば何でも、いつでも遠慮せずに聞いてください!」と言ってもらえるので、手が止まってしまったときは、気軽に質問や相談することができています。

また、就職活動期間中は、たくさんイベントに参加して、たくさんリクルーターと話したことで、入所後も事務所で見かけると話しかけてくれたり飲み会に誘ってくれたりと、業務以外の面でもとても充実しています!


さいごに


私は就職活動を充実させたことで、現在は太陽に入所して、充実した日々を送っています。
皆さんもぜひ、たくさんイベントに参加して、色んなリクルーターと話してみてください!

就職活動の期間は、
「自分がどのように成長していきたいか、どんな会計士になりたいか」をイメージしながら、自分自身の将来について考えられる、良い機会だと思います。

その中で、太陽に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
皆さんが後悔のない就職活動ができるよう心から応援しています。