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2024.09.16

就活体験記【大阪】

皆さん、こんにちは!
大阪事務所 入所1年目 スタッフ 蛭川 喜嗣 です。
私は現在、主に製造業、建設業、小売業の法定監査やIPO業務など、様々な業務に携わっています。

はじめに


論文式試験、本当にお疲れ様でした!
今年もまた、猛暑と戦いながらの試験となりましたね。
暑さと共に試験に挑むことは、体力の消耗だけでなく集中力の維持にも一苦労であったと思います。

やっと試験が終わったと思えばすぐ就職活動が始まり、
何から手を付けるべきか、戸惑っているのではないでしょうか。

無数に広がる選択肢の中で、自身の進むべき道を見つけるのは、容易なことではありません。
今回は、皆さんの参考になればと思い、私の実際の就職活動の経験をシェアしたいと考えています。

具体的には、

1.どのように就職活動を進めたか
2.なぜ太陽を選んだか
3.実際に入所してみて今感じること


の3点についてお話します!


1. どのように就職活動を進めたか

イベントは対面での実施が主流


私は大阪出身で、就職活動当時は29歳でした。すでに家庭を持っていたということもあり、勤務地は関西圏、できれば大阪で働きたいと考えていました。
そのため、関西圏に絞り、大手、準大手、中小と様々な監査法人のイベントに積極的に参加し、それぞれの法人の強みや特徴を知ったうえで、自分にあった法人選びを行いました。

2023年の論文式試験後の就職活動では、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したこともあり、オンライン形式が主流だった2022年までと大きく異なり、基本的に対面でイベントが開催されていました。そのため、実際に法人の雰囲気などを間近で感じることができ、自分がその法人で働いている姿を想像しやすかったと感じています。

情報収集と計画


就職活動が始まってから初めにしたことは、「情報収集し計画を立てる」ことでした。
私の場合、試験終了後から監査法人への就職までの間は前職に復帰していたため、働きながらの就職活動となり、あまり時間的余裕がありませんでした。
そこで、まずは就職活動をどう進めるか計画を立てるため、情報を収集することに努めました。

具体的には、予備校の就職活動ガイダンスや監査法人の就活専用アプリなどを活用し、各法人の説明会や個別面談の日程、面接の日程などのスケジュール感を頭に入れたうえで、自己分析、情報の収集と整理、エントリーシートの作成など、各活動の具体的な期間を設定するような計画を立てました。

この計画段階で、特に重要なのは、
「どのタイミングでどのようなことをすべきか」を明確にすることです。

監査法人の就職活動はスケジュールがタイトであり、各法人のイベント期間も重なることで、新たな情報が次から次へと入ってきます。そのため、「今自分が何に重きを置き、何に取り組むべきか」を見失ってしまうのではないかと考えました。

この点について、私は以下のように、時期に分けて計画を立ててから就職活動に臨みました。

1.自己分析に専念する期間
2.参加するイベントを選別し、情報収集に専念する期間
3.法人の比較、選別に専念する期間


時期に応じて専念する活動を決めていたことで、溢れる情報に惑わされず、その時期に取り組むべきことに集中することができました。

そのため、まず計画を立てるということは、とてもオススメです!

自己分析


次にしたことは、自己分析です。

自己分析と言っても初めの段階でしたことは、自分自身の原点に立ち返るために「どんな理想を思い描いて会計士を目指したのか、何がきっかけで会計士を志したのか、その動機を再確認する」ことでした。

そのうえで、法人を選んで行くにあたり自分が重視したいことを決めました。
先述のように、法人説明会が始まってからは新しい情報の連続で、整理に時間が必要なため、この段階での自己分析はとても有意義であったと思っています。

私が就職活動にあたって重視していたこと


自己分析により自分自身の原点に立ち返った結果、私が就職活動で重視しようと考えたのは、

1.若い年次から多くの経験ができ、成長できる環境であるか
2.向上心のある仲間と働くことができるか


という2点です。

私は人に貢献することが好きで、その結果として人に頼りにされることに喜びを感じます。
公認会計士を目指したのも、
「専門的な知見を用いて課題を解決することで人に貢献し、人に頼りにされたい」という思いがあったためです。

しかし、公認会計士という専門家として人に貢献し、人に頼りにされるためには、相当の努力と経験が必要であると考えていました。
また、就職活動当時は29歳ということもあり、専門家として経験を積んでいくために遠回りはしたくないという思いがありました。

とにかく、より早く・より多く経験を積みたい


そのため、説明会や座談会、個別面談に参加するに当たり「若い年次から多くの経験ができ、成長できる環境であるか」の観点から、各法人の以下の点を総合的に比較しました。

  • 業務量の多寡
  • 法人の規模感や事業部の有無
  • クライアント数やクライアントの規模
  • 研修・教育制度の充実度
  • 出向・転籍制度の有無


そして、
「向上心のある仲間と働くことができるか」の観点から、以下が分かるような質問を重ねていました。

  • 職員の人となりや、前職経験・バックグラウンド
  • 職員の今後のキャリアプランや、公認会計士の志望動機
  • なぜ今所属している法人を選んだか

法人の絞り込みまで


説明会の開催が少なくなってくると、今度は個別面談が多くなってきます。
この時期に、一通り参加した説明会や個別面談、職員の方との会話の中で感じたこと、自分で調べて整理した情報などに基づいて、改めて自己分析を行い、

自分が本当にやりたいことは何なのか?
自己の価値観や希望と法人の価値観、求める人材像が一致するか?
を確認し、志望する法人を絞り込んでいきました。

各法人のことを深く知るほどに、それぞれ特有の魅力があると感じました。
そのため、絞り込むのは簡単ではなく、どの法人に行くか非常に悩みましたが、最終的には後述する理由から、太陽を選択することにしました。

2. なぜ太陽を選んだか


ここからは、
なぜ太陽を選んだのかについて、具体的な内容をお話しします。

唯一無二の規模感


決め手の1つ目として、太陽の唯一無二な規模感があります。

「成長できる環境であるか」という点において、法人の規模感はとても重要視していました。法人の規模に依存して関与できる業務の幅は、ある程度決まってくると考えていたからです。

私は公認会計士として成長するために、
「まずは、監査や企業経営のあるべき姿を学びたい」と考えており、洗練された内部統制や経営ノウハウが蓄積された、比較的大きめのクライアントに関与したいと思っていました
そのため、大きめのクライアントを監査することができるような、ある程度規模の大きな法人がイイと考えていました。

一方で、大きすぎる法人も避けたいと思っていました。
なぜなら、法人の規模が大き過ぎると、特定の業種や分野に専念することが増えることや、業務内容のステップアップに時間を要するとの懸念があったためです。
特に、若い年次の内は、業種や分野を限定せずに幅広い経験を積みたいと考えていました。

この点、太陽は2024年3月末現在、数ある監査法人の中で大手に次ぐ準大手というポジションです。
上場会社クライアント数では国内第4位、従業員数は国内第5位に位置します。


そして、その中でも、
大阪事務所は200名を超える職員が在籍し、上場企業では69社、それ以外の会社も含めると166社のクライアントを抱えています


太陽の規模感であれば、
大規模なクライアントに関与し「監査や企業経営のあるべき姿」を学ぶことが可能であると考えました。

また、太陽が採用している『部門レスな組織体制』にも魅力を感じました。
大手監査法人では『事業部制』を採用している一方で、太陽が採用している部門レス制は、業種や分野によって事業部が分かれておらず、各グループの中にバランス良く各種業務が配置されています

(※大阪事務所は2グループ制)


特定の業種、分野の専門性を身に着けるという意味では、事業部制もまた一つのメリットですが、幅広い業種、分野の経験を積みたい私にとっては、部門レスな組織体制に魅力を感じました。

なお、準大手以下の監査法人は、部門レスであることが多いです。
しかし、監査法人の規模によっては「希望業務のクライアントがそもそも少なく、希望しても関与できないかもしれない」等、関与できる業務やクライアントの規模に偏りが生じる可能性もあります。

“唯一無二” の規模感を誇る準大手監査法人として部門を分ける必要がなく、かつ、様々な業種のクライアントを豊富に有しているという、業界の中で特殊なポジションこそ大きな魅力であり、太陽を選択した決め手の一つです。

成長サポート体制


次に決め手になったのは、
研修制度や教育制度、出向制度など個人の成長を促すような制度が充実していることです。

太陽では、年次別研修や特定業務の研修、CAMP研修という実践型研修など、定期的に開催される研修制度が充実しています。
eラーニングも充実しており、スマートスキルという法人内の受講サイトの中から自分の興味のある分野を選択して研修を受講することもできます。
また、太陽大阪事務所には海外のGrant Thorntonメンバーファームからの駐在員がおり、駐在員が講師として開催する英会話教室などもあります。

さらに、太陽にはグループ会社がありますが、志望し選考を通過すれば、これらの会社に出向することも可能です
そのため、監査以外の業務も経験してみたいと思ったとしても、それをサポートしてくれる体制が整っています。


このように、
自分の意欲さえあれば大いに成長できるような制度が拡充されていることも魅力的でした。

太陽の職員の魅力


最後の決め手となったのは、太陽の職員の魅力に惹かれたからです。
座談会や個別面談を重ねる内に、「この人たちと働きたい!」と強く思いました。

私は就職活動を行ううえで、向上心のある人と働きたいと思っていました。
それは、目的意識を強く持つ人々と共に働き、同じ価値観を共有しながら互いに刺激を与え合うことで、自他共に、より成長できると考えていたからです。

そのため、法人の座談会や個別面談など、法人の職員の方と会話をする際は、

「なぜ今の法人を選んだのか」
「今後どんなキャリアプランを描いているのか」

という質問を必ず投げかけていました。
その際、太陽の職員は、明確な目的を持って入所を決めた方や、具体的なキャリアプランを描いている方が多く、非常に印象的でした。

また、太陽は従来から「若い年次から様々な業務を経験できるため、成長環境が整っている」ということを推していましたが、その影響か、成長意欲の高い方々が多い印象を受けました。

さらに、個性豊かで様々なバックグラウンドを持った方が多いのも特徴的でした。
前職経験が豊富な方が多く、元会社経営者や、元大学の研究者など、書き出すとキリがないほど色々な方がいます。

様々なバックグラウンドを持つ方と一緒に働けることは、新たな刺激が生まれる絶好の機会であり、とても魅力的に思えました。

このように、
太陽で働く職員は、私の目にはとても魅力的に映り、最終的に太陽を選んだ決め手となりました。

3. 実際に入所してみて今感じること


最後に、
入所してから現在に至るまで、実際に入所してみて感じたことをお話しします。

十分な業務量


私は入所前から、より多くの業務を経験したいと伝えていました。その意向を汲み取ってくれたのか、製造業1社、建設業2社、小売業2社の計5社の監査に携わることができています。規模も大きめのクライアントから小規模なIPO準備企業まで様々で、ほぼ希望どおりのアサインとなりました。

また、いずれも入所1年目で担当することが多い比較的単純な科目(現預金、借入金等)に加え、収益認識や金融商品の時価注記など、試験勉強を活かすことができるような分担も割り振られ、しっかりとした業務量があります。

それぞれの業種に応じて特性などを勉強し、理解していく訳ですが、偏りなくアサインされていることで満遍なく知識がつき、着実に成長出来ている実感があります。

これも、太陽の唯一無二な規模感と部門レスな組織体制があるからこそ、実現していると感じています。

研修について


入所後に研修を実際に体験してみて、
特に実践型のCAMP研修がとても画期的だと感じました。

実務と同じように、期末調書の作成、表示チェック、分析的手続からのヒアリングの実施など、様々な監査業務を模擬的に行い、講師からのフィードバックをもらうのですが、これがかなり実用的な内容で、大いに役立ちました。


こうしたCAMP研修が定期的にあるため、
初めて行う実務も不安なくスムーズに対応する事ができています。

また、eラーニングは、自分のペースで興味のある分野を選択し、受講する事ができるので、専門分野の知識を深めていく事ができます。私も定期的に興味のある分野や、実務で不明点が発生した時などに、eラーニングを受講し知識を深めています。

太陽の職員


太陽の職員については、概ね予想していたとおりでしたが、
想像以上に色んなバックグラウンドや、色んな価値観を持った方々がいることに驚きました。

実際、私の同期は元塾経営者という珍しい経歴を持った方から学生非常勤の方に至るまで、様々です。そんな多様な同期と日々接することにより、何気ない会話の中からも学べることが多く、日々刺激を受けています。

さらに、
座談会や個別面談でお世話になり一緒に働きたいと感じた方と、実際に監査現場で一緒になる機会もありました。

「この人と一緒に働きたい!」と思っていた方々と実際に現場で仕事を共にすることができるのも、太陽の規模感があるからこそであり、魅力の1つだと感じています。


さいごに


ここまで、私が就職活動をどう進めたか、なぜ太陽監査法人を選んだのか、そして、実際に入所してみて感じたことをお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

私の場合、入所してみて感じたことは、概ね入所前に抱いていた理想のとおりでした。希望する法人に入所し、自分が理想とするキャリアへの一歩を踏み出すことができました。

これもひとえに、
就職活動に真剣に取り組み、多くの人の話を聞き、自分なりに目的を持ってこの法人を選んだからだと思っています。

また、私は受験中から気になる法人があったものの、就職活動の際はあえて法人を限定せず、大手から中小に至るまで、多くの法人を対象として説明会に参加し、生の職員の方の話を聞くようにしていました。

就職活動は、その後の人生を大きく左右する大事な選択です。人の話や、ネットの情報、固定観念だけに左右されず、自分の目で見て判断したかったのです。あらゆる選択肢がある中で、各法人を深く知らないまま、自ら選択肢を狭めることはしたくありませんでした。

これから就職活動を行う皆さんにとっては、
過酷な論文式試験を終えたばかりにもかかわらず忙しい日々となり、とても大変だと思います。

ですが、今こそ踏ん張って真剣に自己分析の結果、そして未来と向き合って欲しいと思います。
決して安易な選択をせず、視野を広げて見てください。

選択肢は、無数にあるハズです。
大切なのは、自分と向き合う中で譲れないものを見つけ、明確な目的を持つことだと思います。
そうすることで、きっと後悔のないベストな選択ができるハズです。

もし何か悩みや相談があれば、いつでも気軽に声をかけてください!
私の経験が皆さんの就職活動の参考になれば嬉しい限りです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!