皆さん、こんにちは!
太陽監査法人 シニアマネジャーの鬼柳です。入所してから、今年で9年目を迎えます。
現在は、上場企業の監査・IPO業務にマネジャーとして複数社担当しています。IPO業務の主査を担当していた際は、新規上場にも立ち合うことができました。このほか、法人内のIPO統括支援室にも所属しており、各社IPO業務の進捗状況をモニタリング・支援する業務も行っています。
また、現在は間接業務の一環で、東京事務所第2グループ内のユニット長として、グループ運営や職員の業務割当を決定したり、職員個々の成長をサポートするコミュニケーション担当としての役割も担ったりしています。
今回のブログでは、
私から太陽監査法人の強みでもある『IPO業務』の魅力について、お伝えしていきたいと思います!
IPO準備企業の監査とは
IPOの意味
IPOとは、Initial Public Offeringの頭文字を取ったものです。会社が初めて株式を市場(証券取引所)に売り出すこと、これを新規上場と言いますが、その際は監査法人による2会計期間分の監査証明が必要とされています。
IPO準備企業の監査と上場企業の監査の違い
IPO準備企業の監査と上場企業の監査は、何が違うのでしょうか?
まず、IPO準備企業は「一般的に内部管理体制が上場企業に比べて弱い」ことが特徴です。
上場するためには証券会社や証券取引所の審査が必要となるので、「上場している」ということは即ち、市場が求める管理体制を備えている(=審査をクリアした)、ということが言えます。
一方、IPO準備企業では、その審査をまだ通過していません。
したがって、審査を通過するために“管理体制を構築中”という会社が多いです。
次に、監査において「IPO準備企業は上層部との距離がとても近い」ことも特徴です。
一般的にIPO準備企業では、上場に向けて様々な課題をクリアしていく必要があるので、監査法人側が積極的に日々の監査を通じてIPO準備企業の課題を発見し、それをクリアするための指導をしていく必要があります。
したがって、自ずと接する機会が多くなり、距離が近くなります。特に、社長・監査役・経理部長・・・といった、いわゆる上層部とディスカッションをする場面が非常に多くなります。
会社からの相談の数も、IPO準備企業は一般的に多いです。
特に「上場企業はどうしているのか?」と言った質問が非常に多いです。
また、IPO準備企業は、監査法人以外の関係者との接点を多く持っています。
具体的には、IPOをする上で主幹事証券会社(※)・証券取引所の担当者の他、管理体制の構築を支援する外部のアドバイザーなどが関係者となる場合もあります。
結果として、IPO準備企業の監査は、上場するために必要とされるコミュニケーションが多く、それら関係者との連携も求められます。
(※)IPO準備企業が市場に発行する株式の引受・販売を担う証券会社のことを『幹事証券会社』と言います。その中で『主幹事証券会社』とは、引き受ける株式数が最も多い、IPO準備において中心的役割を担っている幹事証券会社のことを指します。
IPO準備企業の監査のやりがい
とにかく、
相談事項が多いので、頼られます!
日々、様々な相談事項に対して親身に応えていくことで、会社から感謝され、信頼へと繋がることが、IPO準備企業の監査において一番のやりがいです。
そして前述のとおり、
IPO準備企業の相談事項の多くは「上場企業はどうしているのか?」ということなので、上場企業の監査をきちんと経験していれば応えられることが多いです。
ただし「言うは易し」ですが、
上場企業の監査を経験したうえで、あるべき論を理解し、会社の実態に合った形で相談に答える必要があります。
一方で、IPO準備企業からの相談を受けて初めて、今まで何気なく見てきた上場企業の内部管理体制に意味があること、何気なく実施していた上場企業に対する監査手続が極めて効果的であることを実感することもあります。
すなわち、
上場会社の監査をしているからこそ、IPO準備企業に対して適切な指導を行うことができる一方で、IPO準備企業の監査をしているからこそ、上場企業の監査も深度あるものとなり、相乗効果が生まれます!
IPO準備企業の監査に関する太陽の特色
IPO準備企業を全力で支援します!
監査法人は、太陽以外にも多くあります。
逆に言えば、クライアントはIPO準備にあたり、複数の監査法人から選択することができます。
太陽としては「IPO準備企業を支援する」という強いポリシーがあります。その中で、潜在的なクライアントから太陽を選んでもらうには、どうアピールしたら良いでしょうか。
実は、その差別化は、リクルートの時に受験生の皆さんへお伝えすることと同じなのです。
- 当法人は、部門を設けていないので、各人がいろんな監査の経験を有しています!もし、貴社が本業とは別のビジネスを営む企業をM&Aで買収しても、人員を変更することなく対応できます!
- 貴社のサポートをする職員は、みな上場企業の監査を経験しています!IPOを達成するにあたり「上場企業に求められる水準とは何たるか」を熟知したメンバーが監査にお伺いし、貴社に対するアドバイスができます!
- 部門を分けていないため、上場後も引き続き担当者を変えることなく、監査対応をします!将来、貴社の規模拡大にあたり、海外進出をすることがあっても、いま監査をしているメンバーは、海外子会社を有する企業の監査経験も有しており、十分に対応できます!
・・・どうでしょうか?
皆さんがクライアントの担当者だったら、いろんな経験を有している監査メンバーが来てくれることって、とっても安心できることだとは思いませんか?
なぜ、会計士になりたいのか?
人それぞれ異なるかもしれませんが、公認会計士の本分は『国民経済の健全な発展に寄与すること、即ち、各関係者に付加価値を提供すること』です。
その意味でも、太陽の「IPO準備企業の監査と上場企業の監査を同時に実施できる」という環境は、その本分に沿ったポリシーであると言えます。
企業の成長の過程を一気通貫で経験できる!
設立された企業が大きくなれば、経営者は『上場』という一つのオプションを考えます。
次に「上場後は何を考えるか?」というと、例えば既存事業の更なる拡大や、新しい事業・派生した事業へと多角化を行うケースが多いです。
その一つの方法として、会社はM&Aを行い、会社を大きくします。その次のステップとして、国内だけでの成長に限界があれば、今度は海外に展開します。
このように、会社は、① IPO ⇨ ② M&A ⇨ ③ 国際展開 と言った流れで進捗することがありますが、
太陽であれば、それを一気通貫で経験できます!
① のIPO業務では、IPO準備企業の監査業務・アドバイザリー業務となりますが、② のM&Aでは、買収対象企業のデューデリジェンス(財務調査)などが入ってきます。③ の国際業務では、グループ監査の論点があり、海外の監査法人とのやり取りが必要となってきます。
「世の中の役に立つ」というだけではなく、資本市場においてどのように会計士が役割を果たしているのか?企業の成長過程の中で、会計士がどう関与していくのか?
太陽でIPO業務に関与すれば、それを強く感じることができます。
IPO準備企業の監査・支援は将来の日本を担う!
会社が上場すると、
従来よりも強いガバナンス体制、事業の持続可能性・成長可能性が求められるようになります。
IPO準備企業が行っている事業は、将来の日本の礎になるような革新的ビジネスばかりです。
厳しい審査を乗り越え上場することによって、世の中にもっと周知され、広まっていきます。
IPO準備企業の支援をすることは「将来の日本経済の支援をする」と言えるかもしれません。
受験生の皆さんに伝えたいこと
IPO準備企業の監査と上場企業の監査を同時に実施できる監査法人
太陽では、IPO準備企業の監査と上場企業の監査を同時並行で実施できます。
前述のとおり、太陽では「IPO準備企業を支援する」というポリシーのもと、日々多くの新規IPO準備企業から監査の引き合いを受けていますので、皆さんも、必ずIPO準備企業の監査が経験できます。
また、環境の変化に対応した管理体制は日々変化しています。
例えば直近のコロナ禍を通して、リモート下に対応したでの管理体制にするため「紙面から電子へ業務フローを移行する」事例などが多くなってきていますが、そのような管理体制の在り方をリアルタイムで把握するためにも、
「むかし、上場企業の監査を経験していた」
ではなく、
「現在進行形で上場企業の監査をしている」
ということが重要なのです。
それが一番できるのは太陽である、ということを是非、受験生の皆さんに伝えたいと思います。
皆様の入所をお待ちしています!