こんにちは!
札幌事務所 スタッフ3年目の 渡邊瑞雄(わたなべ みずお)です。
論文式試験、大変お疲れ様でした!
約2年前に就活体験記をリクルートブログに記載してから、早2年強が経ちました。一人前の会計士になるべく、絶賛修行中の毎日です。
会計専門家としての成長カーブは、入所後最初の3年間が一番急こう配であると言われます。
本日は、私の入所前~現在のそのときどきに考え、感じていたことを以下の3部構成でお伝えすることにより、期待に胸を膨らませている皆さまに、監査法人に入所した後の具体的なイメージを持っていただきたいと思います。
第一部 入所する前 ~札幌事務所を選んだ理由~
第二部 1~2年目 ~実際に働いてみての答え合わせ~
第三部 3年目から ~今思うこととこれから~
この記事で札幌事務所の魅力を余すことなく紹介して、
- 太陽監査法人よさそうだな!
- 地区事務所に勤務するのもいいかも!
- 札幌事務所に入るとこんな風に成長できそうだな!
と皆さんに思わせてみせます!
本題に入る前に、私の自己紹介と札幌事務所の紹介をさせてください。
私の紹介
現在30歳で出身は神奈川県です。
大学卒業後、医療系コンサルティング会社の札幌支店に配属、縁あって今も札幌に住み続けています。
短答式試験の受験回数は3回。
1回目の受験時にコンサルティング会社を退職、2回目の不合格時に前職の税理士法人に就職したので、太陽監査法人で3社目になります。
論文式試験は働きながらの挑戦でした。
私生活の全てを投げ打って勉強していたので、就職活動期は『日本一勉強をしていた社会人』と勝手に名乗っていました。(ぜひ皆さんも、札幌事務所に遊びに来た際は受験エピソードを聞かせてください!)
公認会計士を目指した理由は1社目の苦い経験にあります。
具体的な仕事の内容は『個人経営クリニックのM&A』に関するコンサルティングで、クリニックの『のれん』の価値を算定する業務を行う機会があり、なんとか『のれん』の算定資料を作り上げたものの…、正直ロジックが理解できず、うまく説明できませんでした。
この時、
「自分の中に判断の根拠となる専門的な会計・税務的な知識が欲しい」
と思ったことが会計士を目指したきっかけです。
私は、根拠に基づいて判断できる人が専門家だと考えています。まだその境地にはたどり着けていませんが、いま着実にその道を駆け上がっています!
札幌事務所の紹介
札幌事務所のメンバーは、少数精鋭です!
順調に拡大しながらも、まだお互いの顔は十分に見える、纏まりがある規模感。
年齢層は、20代が23%、30代が46%、40代以上が31%となっています!
年齢に偏りはなく、多様な経歴を持った集団ですので、皆さんがどのようなバックグラウンドを持っていても、居心地が悪いということは絶対にありません!
次に札幌事務所のクライアントは、下記のようになっています。
この規模ながら、上場企業、IPO、会社法、国立大学法人を含むパブリックなど、多様なクライアントに携わることができます。新規業務にも積極的で、毎年新規案件が増え続けています。
クライアントごとに一応のチームは組成しますが、事務所全体として監査にあたっている意識ですので、全員が全てのクライアントに何らかの形で携わることになります。
また、
太陽監査法人はIPOが全国的に光っています!
下の図のとおり、人数の規模感では大手監査法人にまだまだ追いついていませんが、IPOの実績数は現在、全監査法人中3位です。ことIPOに限って言えば、最も関与しやすい法人であることは間違いありません。
札幌事務所でも、上記のとおりIPOクライアントを3社持っていますし、今後もIPOクライアントは重点的に獲得していく予定なので、確実に皆さんはIPO業務に関与することができます。
続いて、オフィスの紹介です。
札幌事務所は、大通駅最寄りの札幌ノースプラザビル7階で、会計士協会の研修場所はすぐ上の階ですので、事務所から補習所までの移動時間は、なんと30秒です!
実は昨年度に札幌事務所の内装リニューアルを行いました。
リニューアル後の内観は他の記事で紹介予定ですので、ぜひチェックしてみて下さい!
以上で、私と札幌事務所の紹介は終わりです。
それでは本題に入ります。
第一部 入所する前 ~札幌事務所を選んだ理由~
私は、
法人選びの軸を『職場の人間関係・労働環境』と決めていました。
これは前職2社の経験から、『職場の人間関係・労働環境』が仕事の楽しさ、やりがい、引いては仕事の品質にまで大きく影響すると考えたからです。
具体的には、
1.上司が尊敬できる人であるか(相性がいいか)
2.事務所の雰囲気が良好であるか(働きやすさ)
3.業務量は適正であるか
の3点を重視して就職活動を行いました。
1. 上司が尊敬できる人であるか(相性がいいか)
監査法人での仕事は、マニュアルやツールは整っているものの、やはり一緒に仕事をする上席者の影響は強いです。
特に、専門家としての基礎を固める最初の3年間に一緒に仕事をする上席者が重要と感じ、主査や部門長のひととなりを、自分なりの尺度で計ろうと考えました。
私は、所長や主査とZoom込みで3回面談を行い、彼らの価値観についてグリグリ深掘りした結果、札幌事務所長と主査の仕事に関する考え方に共感・納得できたため、この点は大丈夫だと判断しました。
(…私は一体何様でしょうか。(笑))
2. 事務所の雰囲気が良好であるか(働きやすさ)
職場の人間関係が良いと、仕事自体も楽しく感じやすいものです。
私は前職の経験上、
関係性が良い少人数の職場 > 大規模で周りの人と関係性が良い職場 > 大規模で周りの人と関係性が良くない職場 > 少人数で関係性が良くない職場
の順番で働きやすいと考え、『関係性が良い少人数の職場』を志望しており、『職場の雰囲気』は重要な判断軸でした。
具体的には、
上席者の人柄+客観的な離職数の2点を見ました。
札幌事務所は、面談を通して特に人柄に違和感がなかったこと、また、その時の直近の離職者数等の客観的な情報から、職場の雰囲気に特に問題がないと判断しました。
3. 業務量は適正であるか
私にとっては、
「業務が忙しすぎる」と以下の弊害が出てくると考えていたため、業務量は非常に大事な要素でした。
- 業務を終わらせることが目的となり、趣旨や背景の考察、関係する基準の深掘りなど、監査人の仕事の醍醐味を感じる機会が減る可能性がある。
- 勉強の時間、趣味の時間、家族の時間など、余白の時間がなくなる可能性がある。
- 自分が上席者や先輩にかまってもらえなくなる…!
その点、札幌事務所の残業時間を深堀りしていったところ、「とても忙しい」という状態ではなかったので、こちらの基準でも問題ないと判断しました。
ちなみに、逆に「私はもっとバリバリ仕事がしたい!」と思う人もいるでしょう。
安心してください
札幌事務所は東京事務所と一体運営していますので、仕事はいくらでもあります!
以上から、
私は太陽の札幌事務所が最も自分に合うと確信していました。
ただ、心の中に拭い去れない一つの葛藤が…。
それは、
「Big4へ就職しなくてもよいのか」というものでした。
この漠然とした葛藤を払拭し、専門家として根拠をもって判断を行うために、私はBig4に感じる安心感とは?それは太陽監査法人にないのか?を整理・検討することを試みました。
法人としての安定性
最初に考えたことは、コレでした。
極端に言えば、法人が規模縮小or倒産となり、路頭に迷わないかという不安ですが、
- 収益の大部分が『監査という独占業務』であり、需要がなくなることは想定されない
- 非常勤も含めると1,200人、上場企業監査数も300社は優に超えており、規模に起因する安定性は問題ない(2024/6時点)
- 札幌事務所は小規模だが東京事務所と一体運営をしており、業績不振等による札幌事務所閉鎖の可能性はない
と考え、安定性については問題ないと判断しました。
個人としての待遇・給料
給料に関しては他法人と同水準です。
入所後に他の監査法人に就職した同期と比べて悔しい思いをすることは基本的にありません。
また、入所後の監査法人内での昇格・昇給の可能性も重要です。
この点は、太陽監査法人は成長中の法人であり、成長に比例して上位ポジション自体の増加が想定されるため、給料×昇進確率で考えた通算の収入期待値は高いと判断しました。
経験の幅
現時点においては、売上高数兆円規模のメガクライアントや、生命保険業など特定の業種のクライアントはありません。
この本質的なデメリットは、次のようにまとめられると考えました。
1. 高度で難解な論点に触れる機会がない?
業種分布は幅広く、伝統的な製造業からグローバル展開している大企業、最先端のITベンチャー企業など、主要な産業はほぼ網羅していますし、メガはないものの売上高数千億円規模の会社は多数あり、大企業ならではの監査経験もできます。
2. ブランド力
正直、ブランド力はBig4に現時点では叶いません。
ただ、ブランド力のある法人に入所しただけで自身の価値が高まるわけではなく、大事なのは「自分が何を見て、聞き、体験し、それを自身の価値に還元できるか」であり、そのために最適な環境を選ぶことこそが、重要なのだと思い直しました。
なお、実はブランド力の観点でも太陽監査法人は国内有数の会計事務所です。提携しているグラントソントンは世界的に有名なグローバルファームであり、監査業界における存在感は決して他事務所に引けを取るものではありません。
3. Big4出身の方が市場で評価されるのでは?
会計士のキャリア選択の幅は無限大です。
監査法人で上り詰めるもよし、他の業界に飛び込むもよし、独立開業するもよし。
私自身は現時点でキャリアを決めていませんが、
『仮に将来独立開業するとしたらシミュレーション』をしてみました。
税理士事務所として独立するとしたら…
市場で求められる可能性が高いのは中小~中堅企業向けの税務業務であり、むしろベンチャー企業や中小~中堅企業を幅広く監査できる経験は役に立つだろうと思いました。
IPO(新規株式公開)支援や内部統制コンサルティングで独立するとしたら…
太陽監査法人はIPOクライアントが多くIPO市場でも存在感を増しているため、業務経験や知見の習得に最適な環境があると思いました。
将来どのようなキャリア形成を選択するにせよ、
幅広い業務経験を積める環境はプラスになると確信したため、この点も解消しました。
4. 働く環境
一般的に、大企業の方が働く環境は整っているという感覚があると思いますが…
太陽監査法人にも、リモートワークの仕組みやそれぞれの家庭環境・個人事情に応じた柔軟な働き方の制度が整っています。
実際に、札幌事務所では基本的に各自の判断でリモートワークと出社を使い分けていますので、具体的な考慮事項があれば、面談でぜひご相談ください。
以上から、
私自身としては「Big4でなければいけない」理由は思った以上になかったと判断し、納得して太陽監査法人の札幌事務所に入所したのでした。
第二部 1~2年目 ~実際に働いてみての答え合わせ~
私は前述のとおり、
就職活動の軸を『職場の人間関係・労働環境』と決めていました。
ここからは、
就職活動時の私の判断が、果たして正解だったのかを説明します。
1. 上司が尊敬できる人であるか(相性がいいか)
入所してみて、全く不満はありませんでした。
現在、札幌事務所では各クライアントの監査に関して管理を行うマネジャーが3名います。
それぞれ調書・監査計画の重視するポイントや視点が異なるので、すごく勉強になり、尊敬のできる上司であると私が保証します!
視点が異なる上司と仕事をすると、様々な角度から監査というものを学ぶことができました。入所してからの2年間を通じて、非常に成長できたと感じています。
リクルートは札幌事務所総動員で行いますので、
ぜひこれら3名のマネジャーを含め、札幌事務所のメンバーとの相性を見極めにきてください!
2. 事務所の雰囲気が良好であるか(働きやすさ)
こちらも、非常に良い雰囲気だと感じています!
ビアガーデンの様子
今年はエスコン(日ハムの球場)に行ってきました!
やはり、全員の顔が見える範囲で働くというのは、私の性分に合っていたみたいです。
また、その規模感ゆえに自分の主張が事務所の職員全員に伝わりやすいということもあり、「言いたいことがあるけど言えない…」という状況に直面することなく過ごすことができています。
実際、私は入所後に周りのレベルの高さを感じ、「自分は将来どんな会計士を目指せばいいんだろう…」と自問自答する日々が続いていましたが、このような悩みも、札幌事務所長をはじめ、上司、同僚、後輩に相談していました。
また、
事務所の規模が10人規模なので、家庭の事情や各個人が置かれた状況に配慮しています。
皆それぞれ、仕事をしている時間以外にもプライベートの時間があり、これは仕事にも一定程度影響してきます。札幌事務所では、自然と互いを尊重し合い、可能な限り個別事情に柔軟に配慮しながら仕事をする文化が根付いています!
ここは、仲のいい小規模な職場の明確なメリットだと思います。
さらに、
札幌事務所はとてもリモートワークに適しています。
リモートワークにはメリット・デメリットありますが、メンバー同士の信頼関係が十分に構築されていれば、メリットがデメリットを上回ります。札幌事務所は少人数であるがゆえ、信頼関係を深めやすいため、リモートワークのメリットを最大限に享受できる環境となっています。
一方で、
監査品質を保つためには、現場での往査を含む直接コミュニケーションも欠かせません。
「リモートでできることはリモートで、往査でしかできないことは往査で」
このような価値観が浸透していますので、
心理的にもリモートワークがしづらいといった雰囲気はありません。
事務所もキレイなので実際の出社率の実績は高めですが、リモートワークも含めて、働き方に関しては柔軟に対応可能ですのでぜひご相談ください!
3. 業務量は適正であるか
繁忙期である4~6月は、1年目は20時間/月ほど、2年目は60時間/月、3年目も60時間/月の残業をしました。
2年目以降の残業が増加しているのは、チームメンバーとして一定の役割を期待され始めたことが理由です。比較的難易度の高い科目調書や監査計画、審査資料等の準備を担当しました。
2年目は、各勘定科目への心証が得られるまで責任をもって相手の担当者とコミュニケーションを行うことを重視していましたが、3年目は、監査の検討過程・結果を審査にてパートナーへ説明することを経験し、審査時にはどのようなことが重視されているのか経験できました。
ただ、4月後半~6月までの繁忙期以外は、基本的に20時間以内の残業に収まっているので、年中忙しい!という感じでは全然ないです。
それに、札幌事務所はマネジャー3人が事務所やチャットなどで都度話し合って流動的に日程を調整しているので、仕事を独りで抱え込んでしまって精神的に追い詰められることはありません(事実、私も最終的に他の人にカバーしてもらえた業務が結構あります)。
また、実は私は、今年から法科大学院に通い始めました(理由は後ほど)。
雇用形態は、正社員のままです。
これは、自分が2年前に就職活動で重視していた『業務量が適正』という条件が成されていないと不可能でした
毎日寝る間も惜しんで働き詰めだったなら、選択肢すら思い浮かばなかっただろうな…と感じています。
適正な業務量と個人の成長を応援する風土と、小規模の事務所であるための相互理解。どの要素が欠けてもこのような働き方はできませんでした。私が身をもって証明させていただきました!
札幌事務所の業務量は極めて適正水準で、とても働きやすいです!
第三部 3年目から ~今思うこととこれから~
この2年強で、
IPOのクライアント、国立大学法人の監査、上場企業の監査と合計9社に関わりました。
この記事を執筆している今では、
2社で主査と呼ばれる現場のリーダーとしての役割を担わせてもらっています。
主査の経験を通して、仕事に対する優先順位をつけたり、誰かにお願いする内容を切り出したりと、いわゆる『プロジェクトマネジメント』の必要性に気が付くことができました。
また、主査は監査業務のゴールである審査も経験します。監査意見を出すにあたり、パートナーがどのように判断・意思決定を行っているのかを間近で体験することができました。
この経験により、ゴールから逆算して各調書をどのように作成すればよいのかの勘所が理解できるようになったと感じています。
また、
IPO業務では、とにかくヒアリングや事実関係の整理を深く学べました。
実際に会社がどのような流れで商売をしているのか、現状どの程度の内部統制が運用されているのか、などを理解し、
「ここはもう少し内部統制を整理した方が良い」
「採用している会計方針について、社内で文書化を進めてほしい」
といったことを指導していました。
業務の流れの把握や内部統制の理解は、
- ヒアリング時に言葉や単語の定義を正確に理解し
- 業務担当者が当然だと思っていて説明されない前提を漏れなく聞き取り
- それらをその場で理解し調書にまとめ、理解に間違いが無いか確認する
といったように、
正確なコミュニケーションをとる経験を積むことができました。
国立大学法人の監査では、国立大学会計基準の理解と精緻な監査を学べています。
2年ほど大きく関与しており、1年目は、大学が行っている事業概要の理解や国立大学法人独特の会計基準を自分の中に馴染ませるだけで精一杯でしたが、2年目は、ある程度は国立大学の会計基準を理解できました。
国立大学は多数の計算用資料があり、それぞれの数値がどこと整合していないといけないのか理解する必要があり、精緻な検証が求められます。それ以外にも、監査を通じて学生身分では気づかなかった大学の運営も知れて、単純に知的好奇心も刺激されます。
このように、
様々な業種、業態の監査経験を通じて「会計士としての力が付いてきた」と感じています。
知識・経験が高まるにつれて、様々な情報や経験が有機的につながり、「あれ、この話って、あそこの論点にもつながるのでは?」と思考が一歩先に進む機会や、「この論点は審査でも重視されるだろうから、もっと深く検討しよう」と逆算で考える力もつきました。
今まさに、自分は「会計・監査のプロフェッショナルになりつつある」と実感しています。
このように様々な経験を比較的早期に積めているのは、実は裏で頼れる上司たちが見守ってくれているというのが大きいです。
監査はチームで行うもの。
決して自分一人で作業をしている気持ちにはなりませんし、皆さんには、この私がそばでサポートすることを約束します!
個人的な話にもなりますが、先述のとおり今年から法科大学院に通い始めました。
なぜ、そのような意思決定を行ったのか?赤裸々に心情を書かせていただきます!
自画自賛になってしまうかもしれませんが、
監査法人で働いている人はみんな優秀です。
行う仕事に必ず本人の中にロジックがあり、専門家として自己研鑽を欠かさず、仕事のスピード感も非常に早く、それでいてミスも非常に少ない。難関資格を突破しており、基礎的な能力が高い人ばかりです。私自身も、よく後輩にミスを指摘してもらっています。
そんな超人集団の中に入り、
正直、仕事という面においては、日々静かに打ちのめされていました。
(ちなみに札幌事務所のメンバーは皆いい人たちなので、すごく怒られたり、終わらない業務を押し付けられたりとかそういった事情は全くありません!私が勝手に打ちのめされていただけです(笑))
また、リクルートをしていると受験生の皆さんから『会計+自分だけの専門性』をどう磨いていけばいいのか質問を受けることがよくあります。
この時に自分は、
「仕事をする前から無理に方向性を決めないで、仕事をしてみてからゆっくり決めればいい」といつも答えていました。
受験生の皆さんにそう答えつつも、私も2年間、日々(勝手に)打ちのめされながら自分がどのように成長していくべきなのか葛藤していく中で、ある考えが育ってきました。
それは、
「もっと法律に詳しくなりたい!」というものでした。
監査をしていると、意外にも法律に触れる機会は多いです。
取引の会計処理を確認するために契約書を閲覧したり、顧問弁護士に重大な訴訟事件が生じていないか確認するなど、法律と会計は強く結びついています。
そして、そもそも私が会計士を目指したのも「根拠に基づいて判断できる人になりたかった」からだと思い出し、法律の知識を備えた会計士になれば、その理想に近づけると考えたのです。
自分の中で整理ができたらあとは行動あるのみ。
大学院に通いながら業務も今までと同じような水準で行うことができるかを検討し、大学院の説明会への参加、授業の時間帯の把握などを行った上で、
「仕事との両立はできる。ダメだったらその時に大学院を中断すればいい。」
と考え、
札幌事務所長へ、自分がどのように成長していきたいのか、大学院に通うにあたって業務に迷惑はかけないことを説明しました。
とはいえ、会計とは異なる方向を勉強したいと伝えることには不安もありました。シンプルに許されない可能性も考えましたし、あまり歓迎されないようなリアクションが来るのではないかとも予想していました。
説明中は、指が震え、頬が震え、喉が震えていたのを今でも覚えています。
でも、それは杞憂でした。むしろ新しい挑戦を褒めていただき、快く許可をいただけました。
「ああ、この法人に入って良かった…」と改めて思いました。
そんな経緯で、晴れて今年から大学院に通いながら常勤として働く職員となりました。
リクルートパンフレットに、
私たちが重視しているのは「成長できるかどうか」はもちろん、「どのように成長できるか」とあります。
この風土は、間違いなく太陽監査法人に根付いていると身をもって体験しました!
さいごに
長いこと私の会計士人生の振り返りにお付き合いいただき、ありがとうございました。
入所より2年と少しが経ちましたが、
改めて入所時の決断は間違っていなかったと思っています。
皆さんも様々な情報を手に入れて、自分なりの監査法人を選ぶ『軸』を持つことをお勧めします!
専門家として重要なのは『根拠に基づいて自分自身で判断を行うこと』です。判断にあたり、自分で「この情報が足りない」という部分を明確化しておけば、就職活動は実りのあるものになるでしょう。
私のブログが、皆さんの判断材料の一助となれば嬉しい限りです。
札幌事務所の門戸もいつでも開いています。気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください!
採用メールアドレス
saiyo_sapporo@jp.gt.com
採用担当者メールアドレス(お気軽にメールください!)
mizuo.watanabe@jp.gt.com
jumpei.kamise@jp.gt.com
電話
011-596-9351
また、札幌事務所では、
論文式試験後に以下の日程でオフィスツアーや個別相談会の開催を予定しています。ぜひ遊びに来てください!
- 8月
22(木)、23(金)、27(火)、28(水)、29(木) - 9月
10(火)、11(水)、25(水)、26(木) - 10月
10(木)、11(金)、24(木)、25(金) - 11月
6(水)、7(木) - 時間
14:00~17:00(8/22のみ10:00 ~12:00も開催)
なお、個別面談は何回でも受けに来て大丈夫です!私も就職活動の時は3回面談しているので、気兼ねなくお尋ねください!
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
札幌事務所は、あなたをお待ちしています!