RECRUIT BLOG リクルートブログ
2024.08.22

色んな業種を見る意義①

皆さん、こんにちは!
リクルート委員長 パートナーの上原です。

今回は、太陽の一つの特徴である「多様な業務を同時に実施できる」ことの詳細と意義、私たち太陽の想いについて、説明したいと思います。


太陽監査法人の特徴的な組織構造


まず、太陽では以下のとおり、業種ごとに部門を分けていない、いわゆる『部門レス』の組織体制をとっています。
これにより、監査職員の一人一人が「同時に多様な業務が実施できる」環境となっています。

上記のグループ制は東京事務所(計4グループ)・大阪事務所(計2グループ)としての制度であり、地区事務所はグループ制をとっていませんが、部門が分かれていないことは共通しており、「多様な業務を同時に経験できる」ことに変わりはありません。

ただし、仮に上記環境があったとしても、一人一人が行っている業務内容をモニタリングしていかない限りは、業務に偏りが生じたり、本人が希望している業務の実施が困難となったりする可能性があります。

この問題を解決する制度として、
太陽では『コミュニケーション担当制度』を設けています。

これは、一人のスタッフに対して一人の相談役を付け、希望の業務・働き方、個別の相談・悩み事などを吸い上げて、実際の業務の振り分けを行う際の参考とする制度となっています。


これにより、
多様な業務を実施できる環境に加えて、それを “確実に” 提供できる機会も、併せて整備しています。

「多様な業務を同時に実施できる」ことの意義


なぜ太陽監査法人は、業界第5位で上場クライアント数約350社という、決して小さくない規模感でありながら、事業部制などの括りを設けずに、部門レスの組織体制にしているのでしょうか?

組織運営の目線からは、均質性の高いメンバー・業種を揃えた方が、管理効率の観点では良いのではないか?とも思われるかもしれません。

しかし私たちは、
「部門レスの組織体制こそが、個人の自由な成長を後押しするとともに、外部環境の変化、社会の期待に応えることができる会計士を育成する環境がある」と信じています。

その理由は、以下のとおりです。

  • 昨今におけるIT・AIの発達によってニーズが多様化し、ビジネスモデルも複雑化していく
  • 多様化したニーズ・複雑化するビジネスモデルの本質をきちんと見極めて対応していくためには、多角的な目線、視野の広い会計士を育成していく必要がある
  • 世界情勢の変化やテクノロジーの進化に伴う社会の変容に対応しながら、監査環境自体も大きく見直す機会となり、当該環境の変化に適応していくことが求められている
  • 会計・監査の世界がAIの活用により将来的に大きな変容が想定される中で、ヒトである会計士の役割は「AIを利用して得られたアウトプットを用いて社会やクライアントへどのようなアウトカムを追求するのか」という点が重要になり、柔軟な思考力・コミュニケーション力が一層重要になっていく
  • 「色んな業種を見る」ことにより、業種の垣根を超えた、普遍的な会社の仕組み・マネジメント上の戦略・リスク管理の手法を学び取ることができ、多角的な目線、視野の広い会計士の育成に加え、会社組織ごと・業種ごと・メンバーごとの特性に常に対応するための柔軟性も鍛えることが可能となる


ゆえに、
太陽監査法人は、“あえて” 部門レスの組織体制にしているのです。



『人財育成法人』として目指すべき形 =『成長できる法人』


私たち太陽は、
『人財育成法人』でありたいと考えています。

私たちの掲げる価値観の1つに『公共財の提供者であること』があります。
一義的にはもちろん資本市場の番人としての役割を意味していますが、それに加え、社会にとって大きな貢献ができる優秀な会計士を多く育成するプラットフォームとしての役割も『公共財の提供者』としての重要な使命であると考えています。
そのため、職員個人が最も成長できる環境を提供することを、非常に重視しています。

では、職員がどのような人財に成長していくことを目指しているのかというと、いわゆる『T型人材』、さらには『π型人材』に成長してほしいと考えています。

昨今の人材タイプとして、
『I型人材』『T型人材』『π型人材』といったアルファベットの形を用いて説明されることがあります。
『I型人材』は、縦に深い専門性を持つスペシャリストのことを指しています。1つの領域に特化して、そこでの専門性を磨き続けるタイプの人材です。
『T型人材』は、横に広く色々な知識をもっており、専門分野については縦に深く素養を備えている人材のことです。ジェネラリストとスペシャリストのイイとこ取りをしたような人材を指します。


そして、
『π型人材』は、『T型人材』にもう一つ二つと複数の専門分野を備え、より幅広い知見を持ち、それらを有機的に結びつけることができる人材を指します。

『T型人材』については、一般的に以下のようなことが言われています。


~ T型人材としては、ジェネラリストのように知識の幅が広いのが特徴です。一つの部署だけでなく色々な部署を経験し、社内事情や自社製品、クライアントの傾向や取引先についてなど、多岐にわたる知見を持っています。他業界についてもよく知っており、将来的には管理職や経営層と関わることが想定され、大企業の総合職として採用された人物の多くがジェネラリストとしての能力を身につけ活躍していきます。~

~ T型人材は、スペシャリストとしての側面も持ち合わせています。スペシャリストとは特定の分野に特化して、深く追求し知見を追求していく人材です。デザイナーやプログラマー、会計士などのスキルが必要な職種や資格職などに強く、スペシャリストとして活躍する人の中にはフリーランスや個人事業主として活躍する人も多くいます。~


これは会計士業界においても同じような内容に置きかえることができ、外部環境の変化に適応しながら経営者などと対峙していくためには、『T型人材』が望ましいと考えています。

そのため、私たち太陽では、単に専門性を一つ持つ『I型人材』ではなく、横断的にスキルを結び付けて他者と連携することができる『T型人材』を育成しています。その枠をさらに超え、専門知識を複数持ち、それらを有機的に結び付けることができる『π型人材』を育成する環境の整備を行っています。

そのための取組みの1つとして、
「多様な業種に同時に実施できる」ことを大事にしているのです。


会計士は、公認会計士法第1条『監査及び会計の専門家』であり、既に専門性を持つ『I型』のスペシャリストの際たるものです。

その『I型』の枠の中で業種等を絞っていくことを考えるよりも、特定の領域に自分の可能性を狭めず、興味があることに積極的にチャレンジしながら横軸を伸ばしていく方が、きっと楽しいと思いませんか?


いかがでしたか?
少しでも太陽監査法人に興味を持たれた方、ぜひイベントへお越しください!
リクルートスタッフ一同、心よりお待ちしております。