皆さん、こんにちは!
太陽監査法人 マネジャー 久米 徹 です。

私は太陽のリクルート活動にも参加しているのですが、私の就職活動時に比べて、「海外駐在に興味を持っている方が増えているな…」という印象を受けます。
10年前に比べると海外駐在員数は増えているものの、まだまだ皆さんの身近な人で海外駐在経験をしたことがある人は少なく、海外駐在員について何となくのイメージは持っているものの、具体的なイメージは湧きづらいかと思います。

そこで、今回のブログでは、
私の現在のキャリアの中で最も大きな転機となった海外駐在の業務について、駐在先であるインドネシアの生活の様子も交えながら、お伝えしていきたいと思います。
海外駐在に出たきっかけ
『公認会計士×〇〇』を見つけるために
具体的な海外駐在の業務の前に、
まず海外駐在に出たきっかけについて少し触れたいと思います。
きっかけのひとつが、ある日の新聞で公認会計士の業務がAIに取って代わる職業として選ばれた記事を目にしたことでした。公認会計士の業務が「なくなる」とまでは思いませんでしたが、より公認会計士の個性が求められる時代がやって来るのだろうな、と感じました。
それまでは、日常のIPO業務・IT業務、品質管理業務などといった中から、自分の特化すべき道が「いずれか見つかるだろう」と漠然と考えていましたが、AIの発展スピードを意識すると、そんな悠長なことを言っていられないのではないか…、と思うようになりました。
正解のない問いではありますが、
私は以下の理由から「グローバルで活躍できる会計士を目指そう」と思うようになりました。
- 一概には言えないが、多くの企業でグローバル化に拍車がかかり、日本も海外展開する企業が増え続ける
- 日本の人口が減少していく中で日本経済を発展させていくためには、海外人材の採用も増えてくる可能性が高い
- グローバルに事業展開するクライアントを中心とした監査業務に従事していた経験を活かすことができる
そして、日本の公認会計士は2023年7月現在、35,000人以上(準会員を合わせると、約42,000人)いますが、海外駐在経験のある会計士となると、一気に人数が限定されてきます。
そこで、
『公認会計士×海外駐在経験』を目指せば、需要と個性を併せ持った会計士になれると思い、海外駐在を希望することにしました。

海外駐在時の業務
現地では四六時中、外国語を使うわけではない!
海外駐在に手を挙げたということは、
「そもそも語学力があったんでしょ?」
とイメージする方が多いとは思いますが、私は帰国子女でもなく、留学経験もなく、どちらかというとドメスティックな生き方をしてきました。初めての海外は、大学時代の卒業旅行でした。
入所後もグローバルに事業展開するクライアントを中心とした監査業務に従事していたものの、海外の監査人とのメールのやり取りに関して言えば、1つのメールを送付するにあたり、言い回しなどを調べながら進めていたので、かなりの時間を要していました…。
リクルート活動をしていると、
「将来的に駐在を希望しているのですが、語学力はどのくらい必要ですか?」という質問をよく受けます。
確かに語学力はあるに越したことはないですが、私の感覚では、駐在開始時点でスラスラ話すことができなくとも、苦労はしますが対応できると思います。
そのため、駐在に興味があるのに語学力を気にして駐在を諦めるのは、すごくもったいないと思います。
実際、駐在開始時の私の英語力は拙いものでしたので苦労はしましたが、色々な人の助けを借りながら何とかなりました。

何とかなった理由のひとつは、
「現地では四六時中、外国語を使うわけではない」ことにあります。
私の駐在前の海外駐在員のイメージは、
「常に英語を話していて、下手すれば日本語がおろそかになるのでは…?」と思っていたほどでした。
が、実際はそうではありませんでした。
下図のように、
駐在時に日本語で仕事するケースも多くあり、日によっては英語を殆ど話さない日もあったほどです。
<監査業務におけるコミュニケーション相手>

ジャパンデスクの監査業務について
駐在前は、上場会社をクライアントとする監査チームの一員でしたので、クライアント数社の業務に多くの執務時間を費やしていました。
しかし駐在時は、監査チームの一員として従事することはなく(監査チームはローカルスタッフで構成)、ジャパンデスクとして数十社ある日系クライアントの役員、日本本社やグループ監査人からの問い合わせ対応や関係者のコミュニケーションが円滑になるようにサポートする役割が主でした。

このように、
一言で監査業務といっても、駐在時はメインとなる業務内容が日本にいた時と全く異なり、ジャパンデスクの業務は管理職の色が強いと思います。このような経験は、日本では中々できるものではありません。伸びしろしかなく、成長実感を伴いながら日々の業務を行っていました。

監査以外の業務について
GTインドネシアのジャパンデスクは、監査業務のサポートのみならず次のような業務にも携わることができ、帰任後の日本での業務に大いに活かすことができていることを実感しています。
- 税務サービス(移転価格文書、税務調査対応、税務申告等)
- アウトソーシングサービス(記帳代行、支払業務代行等)
- アドバイザリーサービス(M&A、バリュエーション、会社設立・撤退支援等)
駐在員として、監査業務のみならず様々な業務を経験できたことは、自身の個性を際立たせる武器になったのではないかと感じています。
日本に帰国してからは、グローバル企業の監査を中心に海外アドバイザリー業務や間接業務(グループ監査のワークショップ企画等)に携わり、『公認会計士×海外駐在経験』を存分に活かした業務に関与できています。

プライベート面での楽しみ
私の駐在期間中の多くはコロナ禍にあり、駐在前に抱いていた近隣の東南アジア諸国への旅行は中々難しかったため、インドネシアの国内旅行を中心にプライベートを楽しみました!
バリ島
何といっても、
インドネシアにはリゾート地として有名なバリ島があります。
GTインドネシアのあるジャカルタからは、飛行機でバリ島に約2時間で行けますので、気軽な旅行先として子どもたちも大喜びでした!

ゴルフ
コロナ禍で在宅の機会も多く、体を動かす機会が減っていたため、運動目的でゴルフを始めました。
日本では一切やったことがなかったので、スコアはどんどん良くなっていきました(はじめが下手過ぎたということもあります)。
ゴルフが上手になっていくフェーズが、たまらなく楽しかったです。
駐在中にバリ島でのゴルフを経験することができなかったので、『バリ島でゴルフ』は人生でやりたいこと100のひとつです!
さいごに
皆さんは、
自身の『公認会計士×〇〇』をイメージできていますか?
イメージできている人も、実際に様々な業務を経験した後にそのイメージが変わることもあるかと思います。また、イメージできていない人も、今後、様々な業務を経験して見つけていくができるかと思います。
今は、その可能性が無限大に広がっている状況です!
太陽監査法人では、幅広い業務を経験できます。
ぜひ皆さんも、太陽監査法人で自身の『公認会計士×〇〇』を見つけてはいかがでしょうか?