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2023.09.13

就活体験記【東京】①

皆さん、こんにちは!
東京事務所 入所1年目の 森 健二郎 です。

はじめに


論文式試験、本当にお疲れ様でした!!

今回も厳しい試験でしたが、今まで精一杯勉強し、試験に全力で取り組んでこれられたかと思います。
まずは、ここまで頑張った自分を褒めてあげてください!そして、ゆっくり休んで心身ともにリフレッシュをしましょう。

試験が終われば、すぐに就職活動へと動き出さなければなりません。
合否が分からない中での就職活動に不安を抱える方も多いと思いますが、今回は皆さんのお役に立てるように、私の体験談も交えながら以下の内容をお伝えしていきます!

  1. 就職活動の経験
  2. 太陽に決めた理由
  3. 実際に入所して感じたこと


私は大学2年生から予備校に通い始め、卒業後2年間の専念の後、昨年2度目の受験で合格しました。
比較的近い境遇の方もいらっしゃるかもしれませんので、このブログが少しでも皆さんの就職活動の参考になれば、嬉しい限りです!


1.就職活動の経験


初めての就職活動 


私は2度の論文式試験を受験したので、1度目の受験後にも就職活動をしていました。
1度目の論文式受験は、全く手応えがなく、正直落ちていると思っていました。

しかし、仮に合格していた場合や、不合格だった場合でも翌年の就職活動につながると考え、全く就活をしないのはやめようと思いました。
(就職活動を頑張ることで将来の自分が仕事をしているビジョンが明確になりやすいため、仮に不合格だと思っていたとしても、モチベーションの維持という観点で就職活動は大事だと思います!)

私が就職活動で軸としていたことは、「雰囲気の良さ」「幅広い業務に携われるか」です。
「幅広い業務」としては、飲食業やサービス業のように色々な業種の監査を経験したいという希望もありましたし、税務やアドバイザリーなどの監査以外の業務にも携わってみたいとも思っていました。

そこで、BIG4と呼ばれる大手監査法人や、準大手監査法人の中でもユニークな規模の太陽は、グループ内に税理士法人やアドバイザリー法人などがあり、出向という形で他の分野にも携わることができるため、大手と太陽に絞って就職活動をしようと考えました。
また、私の兄が太陽の税理士法人に所属していることや、大学のゼミの同期が太陽で働いていることから、太陽には元々興味がありました。

上記の就活方針から、1年目は大手と太陽の法人説明会に参加しました。
しかし、試験の手応えが全くなかったこともあり、説明会以外は参加せず、それ以上の就職活動は行っていませんでした。 

2年目の就職活動


1年目の就職活動では、「大手のそれぞれに雰囲気の違いはあるものの、自分がやりたいことはどの法人でもできるだろう」と感じていました。
また、大手4法人の全てを深く検討するのは、時間的にかなり大変そうだとも思いました。

そのため、大手の中で自分の雰囲気に1番合いそうだと感じた法人と、雰囲気が良く友人や兄もいる太陽の2つに絞ろうと決め、2年目は法人説明会だけでなく、法人主催のイベントなどに積極的に参加しました。

昨年は、新型コロナウイルス感染症も収束に向かっており、オンラインのイベントだけでなく、対面のイベントも少しずつ増えていました。
オンラインのイベントの場合、自宅から説明会に参加することができるため移動時間がかからず、時間を効率的に活用できるというメリットがあります。一方で、対面の方が質問しやすく、法人の雰囲気をより感じることができるとも感じていました。
そこで、説明を聞く時間が長い法人説明会はオンラインで参加し、リクルーターと直接話せる個別相談会などのイベントは対面で参加するようにしていました。


その中で一番印象に残っているイベントが、
太陽のオープンオフィスです。

元々、太陽で働いている友人からオープンオフィスに参加することをオススメされており、リクルーターと実際に会うことで、一緒に働く人たちの雰囲気を感じることができると思い参加しました。

太陽のオープンオフィスは、最初に法人の全体説明とオフィスツアーをし、その後リクルーターと個別相談会で直接話して就職活動の悩みなどを相談できるイベントです。
個別相談会は、入所1~2年目の若手リクルーターとお話しする機会がありましたが、雑談や希望業務など、ざっくばらんに話すことができ、雰囲気の良さを感じました。
オンラインでの法人説明会で感じた風通しの良さと、オープンオフィスに参加し実際に感じた法人雰囲気は、まさに自分の期待通りで、太陽の志望度は増しました!

また、オープンオフィスでは太陽で働いている大学のゼミの同期とも話す機会がありましたが、その際に彼の先輩を紹介してもらい、後日個別に相談に乗ってもらいました。私のやりたいことや将来のビジョンについて親身になってくれて、とても好印象だったのを覚えています。

オープンオフィスは参加して終わりではなく、さらに色んな方を紹介していただくなど次につながるイベントでもあるので、皆さんもぜひ太陽のオープンオフィスに参加していただきたいなと思います!

就職活動の教訓


自身の就職活動を振り返って思うことは、
就職活動では色々な人と話したほうが良いということです。

私は、悩んでいた2つの法人の両方のイベントに参加し、スタッフからマネジャー、パートナーまで多くのリクルーターと話す機会がありました。
悩んでいた2つの法人を見比べる観点で、「雰囲気はどうか?」「働き方はどうか?」などを色々な方に質問していましたが、振り返ってみると、リクルーターと話す時間はとても貴重だと感じます。

特に、パートナーなどキャリアが長い方とのお話は、就職活動の話だけでなく監査業界全体に関する話しを聞くことができ、自分が働くことになる業界について知るきっかけになり、とても有意義な時間でした。

少し余談ですが、様々なパートナーと話してみて、「皆さん、多方面での知識がたくさんあるな」と感じました。
仕事の話だけでなく、ゲームであったり漫画であったりと、プライベートな分野についても詳しいのです。やはり、様々な物事に対する興味から成る吸収力があるのかなと思います。

そのため、
私も今後「色々な方と出会い、たくさん話して、色々なことに興味を持つようにしたい」と思いました!

2.太陽に決めた理由


職階に関係なく平等に話せる環境


私は法人選びの中で、1番大切にしたことは「雰囲気の良い環境かどうか」です。

どんなに好きな仕事でも、一緒に仕事をする人が良くないと仕事のモチベーションは上がりません。
逆に、嫌いな仕事でも、一緒に仕事をする人が尊敬できて楽しく仕事をすることができれば、仕事のモチベーションも変わるでしょう。

私は、太陽のオープンオフィスや他のイベントにも参加し、他の法人にはない強みがあると思いました。
それは、「スタッフからパートナーまで距離感が近い」ということです。 

パートナーというと厳格そうなイメージがあるかもしれませんが、太陽に入ってからは、そのイメージが一新されました。
面接では現在のグループ長(パートナー)が面接官でしたが、雑談で法人の部活動や趣味の話、お子様の話などもしました。

とても柔らかい雰囲気でしたし、入社後もスタッフのことを気にかけてくださっています。
それは、そのパートナーだけではなく法人全体の雰囲気であり、私はその雰囲気の良さに惹かれました。

太陽は、規模が大きくなった今でも中小の風通しの良さを大事にしています。毎月のパートナー会議では「パートナーから積極的にスタッフに声掛けしましょう!」と話にあがっています。(と、パートナーから聞きました!)

多様な業務への関与


太陽の特徴の一つに『部門レス』が挙げられます。

一般的に、大手監査法人はクライアントの業種などにより部門ごとで分かれています。
太陽には多様な業種のクライアントがありますが、業種ごとの部門を設けていません。
そのため、複数の業種を同時に担当することができ、個人の希望に応じた成長を後押ししてくれます!

せっかく会計士になったのであれば、最初から選択肢を絞るのはもったいないですし、幅広く関与してから自分の興味のある分野を見つけていけばいいと思います。
私は「色々な業種を見たい」という就活の軸を持っていたので、太陽の部門レスというのは非常に魅力的に感じました。

色々な業種に携わることで、各方面の知識や気づきは圧倒的に増えると思いますし、そこに楽しさや、やりがいが生まれると思います!

太陽の唯一無二の強み


太陽は業界の中でもユニークな立ち位置に存在しています。
この10年ほどで合併を重ね、上場企業のクライアント数は国内第4位と、大手にも劣らない規模感であり、他の準大手法人と比べても倍近い規模があります。


一方で、上記でも述べたパートナーとの距離感等、中小の強みも持っています。



私は、法人を選ぶ中で『ある程度の規模感』は必要だと思っていました。
それは、選択肢の幅に直結すると思ったからです。

法人の規模によっては、特定の分野のクライアントが少なく、部門レスな環境であるが、希望したときに “確実” に関与できるわけではない場面が出てきます。
多様なクライアントが豊富にあるからこそ、自分がどのような仕事をしたいのか、どのような業種に携わりたいのか、選択肢の幅を増やすことができます。

私は、上述のとおり父と兄が税理士であることを受けて、監査だけではなく、税務やアドバイザリーも経験したかったため、同じグループ内で出向することができる、比較的大きな規模の監査法人に行きたいと考えていました。

太陽は大手に近い規模感を持ちながら、中小の風通しの良さがあります。
大手と中小の強みを兼ね備えたハイブリッドさが、太陽の唯一無二の強みだと思います。

3.実際に入所して感じたこと


日々の業務について


12月に入所してから私の業務は、以下のようなイメージです。


これまで、ソフトウェア開発業や人材派遣業、自動車関連製品の製造業など、合計で10社の企業に携わってきました。
色々な業種の監査に携わりたいという希望があったので、現在の業務に満足しています。様々な業界の知識を得ることができますし、とても面白いです!

また、入所1年目からIPO業務に関与しています。
太陽はIPO業務に力を入れており、人によって割合は変わるものの、以下のグラフから分かるとおり、太陽の若手スタッフの多くは1年目からIPO業務に関与しています。


IPO業務は会社の管理体制を“上場に耐えうるような高い水準”まで整えることが目的の一つのため、会計処理や内部統制の構築など、指導的機能を発揮する場面が多く、上場企業の監査とはまた違ったやりがいがあります。
会計処理の誤りを発見することも多く、その際には、

  • 会計基準で定められている要求事項
  • 会計基準の要求事項の趣旨や背景
  • 会社が主張する会計処理の合理性


について自分で調べ、監査チーム内でも相談・議論を重ねたうえで、クライアントへ回答を提示します。
そのため、基準を調べて「あるべきってなんだろう?」と考え、周囲を納得させるための力を身に付けることができます。

私は今後、
まずは上場企業の監査をメインで行い、監査の所作や内部統制・経理体制のあるべきを学びながら、それらをIPO業務に生かしていこうと思っています!

実際の業務


入所1年目のスタッフが主に担当する科目は、現預金や借入金、純資産、人件費、営業費用などが多いですが、私が担当した中で、一番大変だと感じた科目は『人件費』でした。

現預金や借入金であれば、一番大事な実在性のアサーションについて、残高確認を行うことで、銀行が実際にいくら預かっているのかに対する証明力の強い監査証拠が入手できるため、比較的容易に検証することができる手ごたえがありました。
しかし、人件費の検証は容易ではなく、監査手続は『クライアントの理解』が重要だと思うきっかけとなりました。

例えば、人件費が増加している場合には、まず、「人数が増えたのか、それとも給与水準が上がったのか」といったことを考えます。
ですが、人件費の増加理由に合理的な心証を得る必要があることから、単純に「人数が増えた、給与水準が上がったから人件費が増えた」という結論だけでは、分析・心証が足りないのです。


これには、そもそものクライアントのビジネスや組織、給与規程の内容などの理解が必要ですし、それでも分からなければ会社に質問し、その回答について検討する必要があります。

もちろん、クライアントの理解が重要であることは、人件費に限らず、現預金や借入金など他の科目を担当するときも、持つべき共通の意識だと思います。大事なのは、監査は「会社を知る(理解する)」という気概を持つことで、どこまでも面白くなる仕事だということです!

充実した研修制度


これから監査法人への入所を考えている皆さんの中には、監査現場での業務イメージが湧かず、配属されてからしっかりと業務をこなせるか不安に思っている方が多いのではないでしょうか?
また、入所してから仲の良い同期ができるのか、心配な方も多いかと思います。

もちろん各監査法人では、それぞれ入所時に新人研修がありますが、
これから紹介する太陽の CAMP研修 という充実した研修制度を実施している監査法人は、少ないと思います!

CAMP研修とは、
同じグループ又は事務所の同期と協力しながら、過去の監査現場で使用した資料をもとに、実際に監査調書(基礎的な5つの科目調書)を作るという、実践的な研修制度です。
現場配属前に、あらかじめ監査調書を作成するアウトプット研修を行うことで、スムーズに現場の業務へ入り、即戦力として活躍することができます!

このCAMP研修では、まずExcel等の作業も含め、監査調書を作成することに慣れることができます。
そして、分からない事は同期へ気軽に相談したり、研修での経験を共有し合えたりもできるので、自然と同期とも仲良くなることができます。

さらに、同期と相談しても分からないことは、研修講師である監督者に聞くことができます。
私の場合は、私を含めた10人の新人グループに対して4人の監督者(マネジャー以上の職階の方)が付いており、毎日質問タイムがあったので、分からないことは全て解決できました。

以上のように、太陽のCAMP研修では、

  • 基礎的な科目の監査調書の作り方を習得できる
  • 研修を通じて同期とも仲良くなることができる


という、素晴らしい研修制度となっています!

私はこの研修のおかげで、現場配属後に即戦力として監査業務にあたることができましたし、同期とも仲良くなれたため、CAMP研修を受講できて本当に良かったと思っています!!!


おわりに


皆さん、どの監査法人に入ろうか、大手以外にも中小も考えようかなど、たくさん悩む時期だと思いますが、悩めば悩む分だけ、最終的に選んだ結論は限りなく正解に近い選択になると思います。

私も大手と太陽で、内定承諾日のギリギリまで悩みました。
そのうえで、太陽を選んだ選択は間違っていないと思っています。

皆さんも大いに悩んでいただき、悔いのない就職活動ができるよう、心から応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!