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2022.10.03

専門性に安住しない、太陽による金融機関の監査

皆さん、こんにちは!
太陽監査法人 シニアマネジャー 酒井 信貴 と申します。

私は2009年12月に入所し、今年で13年目を迎えました。現在は、

  • 金融機関(信用金庫)の監査
  • 上場投資法人の監査
  • IPO準備企業の監査業務
  • その他、監査ツール開発等の間接業務


といった業務に従事しています。

さて、今回のブログでは、
私が入所以来から長く携わっている金融機関の監査について、紹介したいと思います。


金融機関の監査とは?

そもそも『金融機関』の監査と一般的に呼称していますが、ここでいう『金融機関』とは、以下のようなものを指しています。

実は太陽は、金融機関の監査にも力を入れています!
例えば、東京都にある23の信用金庫の内、約4割 に当たる10金庫の監査を担当しています。

金融機関というと、業務の専門性が高く、
更にその監査と聞くと、敷居の高さを感じるかもしれません。

確かに、金融機関の会計は、

  1. 『普通預金』や『定期預金』が負債に計上されている(顧客から預かるものであるため)
  2. 『コールローン』『買入外国為替』『睡眠預金』など、見慣れない用語が頻出する
  3.  複雑な金融商品の仕組を、正確に理解しなければならない


など、一般企業とは異なる特徴を有しています。

しかし、どのようなクライアントであれ、その業種固有の特殊性はありますから、
「クライアントや、クライアントの属する業界について、勉強しなければならない」という点では、一般企業の監査と何ら変わりはありません。

むしろ、金融業界は共通のルールが多いので、一つのクライアントを担当すると、金融機関の監査全般に通用するスキルが身に付く、と言えます。

また、金融機関は日々大量の資金取引を扱っており、業務の大部分はシステム上のデータとして処理されています。したがって、金融機関の監査の特徴として、内部統制に依拠する割合が大きいです。

こう聞くと、機械的で無味乾燥に思われるかもしれませんが、
実は金融機関の監査は、お金を通じた人々のリアルな暮らしを垣間見る機会も多く、非常に人間味のある側面もあるのです!

詳しくは後ほど、ご紹介します。

金融機関の監査で身に付く力

金融機関の監査でしか経験できない仕事として『自己査定の検証』があります。

ご存知のとおり、
金融機関は顧客から預金として預かった資金を、別の顧客に貸し付けることを主たる業務としています。したがって、資産の大半を占めるのは、顧客への貸出金となります。

自己査定とは、
その貸出金に対応する貸倒引当金が適切であるかどうかを、金融機関が自ら評価することを言います。
そして、その金融機関が行った自己査定結果が適切であったかどうかを、私たち監査人が検証します。

自己査定の検証では、数多くの債務者(大企業から中小零細企業、個人商店や個人の住宅ローン等に至るまで)に関する資料を、じっくり読み解いていきます。
担当クライアントによっては、監査法人側で年間数百件の債務者データ(企業なら財務諸表、個人なら家計状況)を検証する場合もあるため、多種多様な財務情報の分析能力が、短期間で格段に鍛えられます。
近年であれば、新型コロナウイルス感染症によって、「どのような債務者に、どのような影響が表れてくるか?」といったことも、分析する必要がありますね。

こうして身に付く広範な財務分析力と、資金を貸す側の視点は、財務情報を通して企業の実態を見る力が付きます。
これが、立場を変えて資金を借りる側に回った一般企業の監査においても、強力な武器となるのです。

他業種との間で生まれるシナジー効果

このように、金融機関の監査は、他の業種とは異なるユニークな特徴があります。

一方で、
金融などの特定業種のみに関与していると、一度身につけた専門性に安住してしまう可能性が潜んでいます。

例えば、金融ならではの専門的視点だけでは、なかなか気付けない(もしくは軽視してしまうような)事象が、もしかしたらそのクライアントにとって課題解決のキーになるかもしれません。
反対に、他業種の監査業務、あるいは監査以外の業務において、自己査定により培われた財務情報の分析能力・多数の債務者データを通じて得た多種多様な業種特性の理解力など、金融ならではの専門的視点だからこそ気付けるような事象が、そのクライアントにとって課題解決のキーになるかもしれません。

どんなに些細なことであっても、他業種の専門的視点を別業種に取り入れることは、思いがけないシナジー効果を生み出すことがあります。

この点、太陽の場合は、業種ごとに部門を分けていないため、たとえ金融機関の監査をメインに担当することになったとしても、IPO業務・パブリック業務・国際業務・アドバイザリー業務などにも関与できる環境が整備されていることから、常に開かれた多角的な視界を保つことができます!

また、金融機関の監査をしてから一般企業の監査に携わると、
「融資される側であるクライアントが資金を効率的に運用できているか?」という経営の視点で、会社を眺望できるようになります。

こうした視点を持つことは、将来、会計監査を越えた、さらに広いフィールドで活躍する際にも、きっとかけがえのない財産になると思います。


さいごに

太陽には、私のように金融機関のクライアントを長く担当しつつ、他の業種も数多く経験している人が、大勢います。

「金融機関って、なんか難しそう・・・」と思っても、
「でもちょっと気になる・・・」と感じたら、ぜひお話を聞きに来てください!

大丈夫です、誰でも初心者からスタートします。
そして、監査人として、会計士としてのレベルアップに加え、“金融” と言う専門性を身につけることは、皆さんの将来の可能性を、大きく広げていくことでしょう!