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2022.09.07

駐在体験記① 海外駐在を経験した私の奮闘と成長実感

皆さん、こんにちは!
太陽グラントソントン・アドバイザーズ(GTA)ディレクターの 前村浩介 です。

2011年に太陽監査法人の東京事務所へ入所し、2015年から2019年まで、太陽監査法人が提携しているグローバルファーム『Grant Thornton(GT)』のインドネシア拠点に赴任していました。
2019年からは日本に戻り、監査業務・アドバイザリー業務を中心に行いながら、太陽監査法人の国際部を兼務し、様々な間接業務にも従事していました。
2021年からはGTAに転籍し、不正調査等のフォレンジック業務を中心に、海外アドバイザリー業務も行い、監査業務も引き続き行っています。

今回のブログでは、私の海外駐在経験について、お伝えしたいと思います。


『海外駐在』と聞くと、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

私が海外駐在をする前、海外駐在員は、

  • 英語ができないといけない
  • 営業もするから、コミュニケーション能力が高くないといけない
  • 海外生活は色々大変だから、体力もあってメンタルも強くないといけない
  • どうやら監査だけじゃなく、税務もアドバイザリー業務もするらしい


と、断片的で何となくのイメージはありましたが、「それ以上の具体的なことは良くわかっていない」というのが、正直なところでした。

<空港のお出迎え風景>

私は入所5年目、27歳の時に海外駐在員となりました。それまでは、太陽監査法人に入所してから、グローバル企業の会計監査を中心に業務を行っていました。
太陽監査法人では、当時から監査をしながらアドバイザリー業務に従事できる機会もあったので、時々ですが、財務デューデリジェンス・J-SOXの導入アドバイザリー等に関与することもありました。

また、自慢ではありませんが、
当時の私は英語が本当に苦手でした。

入所前に、思い切って10日間ほどインドに一人旅に出たことがあったのですが、現地で出会った英語がとても下手なインド人に、“Your English is very bad!” と言われた時は、相当傷つきましたが、今では良い思い出です(笑)

英語コンプレックスを少しでも払拭しようと、入所2年目ぐらいから英会話学校に通い始め、週2回勉強をしましたが、結局、海外駐在する時点でも、スラスラ話せる自信が無いままで飛び立ちました。今だからこそ、お伝えできる実話です。


そんな私ですが、
駐在を終えて日本へ帰任した時には、自信と達成感に満ち溢れていました。

赴任当時は、具体的な業務イメージも十分に持てておらず、英語も自信が無いという状況に加え、周りの会計事務所を見渡すと、駐在員は若い方でも30台後半、拠点のトップを務める方々は50~60代が、ほとんど。
同じ年代の人達は、トレーニー派遣という形が圧倒的に多かったので、「とにかく食らいついてやろう」という気持ちだけでした。負けず嫌い精神だけはしっかり持って行ったので、どんな状況下であっても、なにくそと、向き合っていました。

そうして1年ぐらい経った時には、ある程度の自信と共に、「やっていけそうな気がする」という気持ちになっていました。

その理由は、
「日本では当たり前のことを、海外で当たり前のようにすることが、高い価値になる」と気づけたからです。

当然ですが、海外では外国人と仕事をすることになるので、言葉もそうですし、思い通りに物事が進まないことが多々あります。
そのような状況下で、日本と同じようなことをやることに加え、プラスαのことを提供できるだけで、現地の人にとっては高い価値になるのです。

また、日本の公認会計士は、2022年6月現在で33,000人以上(準会員を合わせると、約41,000人)いますが、海外に出ると、一気に競争相手が限定されてきます
例えば、私が赴任したインドネシアにいる日本の公認会計士は、20~30人程度です。
40,000人の中で目立つのは大変ですが、20~30人の中では確率的にも目立ちやすい環境であると思います。
そのことも、自分の気を楽にしてくれました。

<GTインドネシア 受付>

業務自体は、監査業務もしますし、税務署へ行って税務調査官と交渉したり、移転価格文書を作成したり、M&Aの支援をしたり、会社を設立したり、逆に撤退したり・・・と、多岐にわたる業務提供を行いました。
日本では経験できなかった分野もたくさん経験できたので、「そのような経験をした会計士は、数少ないであろう」と、今でも自信になっています。

私は、監査は好きですし、魅力的な仕事であると、GTAに転籍した今でも思っています。会社の経理・財務情報を全面的に見ることができるなんて、監査以外では中々ないですし、会社の経済活動が数値に上手く表れているかを見ていくことは、純粋に「面白いな」と感じます。
ただ、監査業務をメインとする会計士であっても、コンサルティング・税務等、多様な幅広い視点を持った会計士でありたいと思っていたので、駐在中に税務・法務等の監査とは違う仕事をたくさん経験できたことは、非常に有意義でした。

日本に帰国してからは、グローバル企業の監査を中心に、海外アドバイザリー業務や不正調査等のアドバイザリーに携わっていましたが、幅広い分野の業務経験が監査業務にも生きていると、強く実感しました。


さて、駐在前の最大の不安事であった肝心の語学力ですが、
これについては赴任してから急激に伸びました

英語がネイティブの国ではなかったので、現地では、英語がとても堪能なのに上手くコミュニケーションがとれていない人がいたり、逆に英語が苦手なのにしっかりと確実にコミュニケーションを取れている人もいたりして、
「英語はコミュニケーションツールの一つでしかない」ということに、改めて気づかされました。
これまで「プレッシャーや恥ずかしさを過度に感じていたな」と思ったら、英語の抵抗感も無くなっていきました。

赴任先のインドネシアでは、これまでお伝えしたとおり、いろいろと経験してきましたが、一番良かったのは、「ジャパンデスクの拠点長として、組織運営を経験できたこと」です。
自ら判断して意思決定することが多く、人を採用したり、採算を考えたり、マーケティング戦略を考えたり・・・と、自由度が高い一方で、責任が重くなっていくことも感じました。
日本に居続けていたら何年も先にしかできないようなことを、飛び級で経験できたような気がしています。

クライアントとは、現地法人の社長の方々とコミュニケーションを取る事が多かったので、会計・税務以外のマネジメントに関することも、たくさん勉強させてもらいました。


仕事の事ばかりをお伝えしましたが、仕事以外の面でも、
駐在期間中にたくさんの思い出ができました。

例えば、旅行。近隣の東南アジア諸国へは、たくさん旅行をしました。
また、リゾート地として有名なバリ島へは、国内旅行で行けるので、10回ほど行きました。

<バリのプール>

あとは、車移動が基本だったので、安全面からも運転手付きの生活でした。渋滞の激しい国なので、1日8時間は車の中で過ごすような日もありましたが、どんな時も家の前まで送り届けてもらえるのは、とても良かったです。
まだまだ人件費が安く、物価も安い国でしたので、気軽にマッサージに行ったり、アパートにプールやジムがあったり・・・。こんな暮らしは「この先もう無いんだろうな」と思いますが、貴重な経験でした。

<ジャカルタの渋滞>


さいごに


皆さんは、会計士試験に合格して、これから羽ばたいていかれるかと思いますが、どんな会計士になりたいと考えていますか?

私は学生時代、漠然と「お金を稼ぐビジネスの世界はどうなっているのか知りたい」と思っていたことがきっかけで、会計士を目指しました。
ビジネスの世界は良くわからないけど、会計が必要のないビジネスはないはずだから、会計士になることはきっと遠回りにはならない、と思って勉強を始めました。
そのため、その時から今現在においても、会計士というより “ビジネスマン” でありたいと思っています。

試験を終えてすぐ「どんな会計士になりたいか」と問われても、まだ漠然としている方が多いかもしれません。
そこで、私から皆さんへご参考までに、一つの指標をお伝えしたいと思います。

「自分が社長だったら、どんな会計士に自分の会社の監査を依頼したいか、どんな会計士にビジネスの相談をしたいか」を考えると、なりたい会計士像が少しずつ具体的になるかもしれません。

私は、就職活動をしている時にたくさんの会計士の先輩方とお話しさせてもらいましたが、その中で印象に残っているのは、
「ありがとうと言われる会計士でありたい」と仰っている方でした。

ビジネスの世界の中で必死に戦っているクライアントの方々は、大きな責任を負っています。
そこに、相手の気持ちに寄り添いながら、時には厳しく、自信と覚悟を持って本気で接していくことで、「ありがとう」と言ってもらえることが多くなっていくのかなと、今もそんな気持ちでいます。


海外駐在は大変でしたが、私は駐在経験を経て、なりたい会計士に近づけた気がしています。
まだまだ完成形ではないですし、これからも成長していきたいと思っていますが、きっと何年後かに振り返ってみても、この経験で得た成長は、量もスピードもかけがえのないものだったと思えるような気がしています。

GTAに転籍した今は、海外子会社の不正に関するプロフェッショナルを目指しています。そこで得た経験やノウハウは太陽監査法人にも還元していき、太陽グラントソントングループの海外対応力をどんどん強化していきたいと考えています。この思いは、ずっと変わっていません。

太陽監査法人では、なりたい自分を目指せる道が幅広く用意されています。ぜひ皆さんも、太陽監査法人に踏み込んでみてはいかがでしょうか?